函館岳連夏山研修会「冷水岳」 南尾根コース 
 平成22年6月19日~20日

メンバー 会員2名,H会2名,K会4名 計8名

  6月19日 晴
 14:50函館発。15:15七飯から車2台で出発。17:00平田内温泉露天風呂駐車場着。17:10テント設営。夕食を取りながら参加者を待つ。熊石山歩会のメンバーが来て,お互いの携帯の番号を知らせ合う。明日登山会が同じコースで行われる。17:40~18:30全員集合。持ち寄りの酒,つまみ等で交流会となる。仕事,山岳会,山行等の話しで飲み語り合う。際限なく続きそうであったが22:00終了し22:15就寝。


屏風岳にて

カラマツソウ(落葉松草)
チシマフウロウ(千島風露)

 6月20日 曇
3:55起床。4:10撤収。4:15朝食。4:50出発。4:55登山口着。道路上に駐車。5:05登山届けを記入し出発。尾根取り付きまでの作業道は刈払いがされている。道脇にはタニウツギが咲いている。5:12トドマツ伐採跡地の右端から尾根に取付く。いきなりの急登で伐採地の上に出て,ここからトドマツ植林帯の急登を登る。登山者が少ない状況でドドマツ帯上部はピンクテープを確認し登る。倒木帯を越えてブナ,ナラ等樹林帯を登る。途中にコケイランが数株咲いている。次第に傾斜は緩み根曲り刈分けとなる。
 5:40~45コブ430mの平坦地で小休止。ここでOさん下山したことを知る。道両サイドにギンリョウソウが多く咲いている樹林帯を緩やかに下り,5:52トドマツ植林のコル420mを通過。根曲がり刈分け道を西にトラバースしながら左上する。次第に尾根上の登りとなり屏風岳(仮称)の南西尾根のブナ,ナラ,カエデ等樹林帯の急な登りとなる。6:10小さなコブ560m通過。5m程下り550mコルにて6:12~20小休止。天気曇りで回りの眺望は無い。道は尾根上や西側を巻いたりしながら小さなコブを越えて進む。花はマイズルソウが咲いているだけである。急登の登りで6:48コブ752m通過。7:00コブ790m通過。7:05コブ820m通過。地図上には無いコブを越えて登る。急登が続きトラロープのフックス登り樹木の根,枝を手掛かりに登る。870m付近から右に15m程トラバースするとトラロープのフィックスされた岩場に出る。7:14~183本のロープを手掛かりにして慎重に岩場15m程を登る。ここからは次第に傾斜は落ちて根曲り刈分けを登る。


オオカサモチ(大傘持)

冷水岳頂上広場

冷水岳頂上看板

 7:23屏風岳(仮称)938m着。北に白水岳,遊楽部岳,冷水岳が眺望出来るはずだが,ガスの為眺望は全くない。気温が高い状況で大汗をかいており水分,エンルギー補給をしながら休憩する。7:40出発。ここからは細い尾根上を東へ進む。道幅50~60cmの箇所も有り両側は切れ落ちており,樹木が無ければまともに歩けない状況である。慎重に進むと次第に下りとなり道幅も広くなる。緩やかに下りコル870mを通過し,緩やかに登り8:03コブ918mを通過。緩やかな尾根上の登りでマイズルソウが咲く道を登る。次第に熊石山歩会の1人が先行し草刈りをしている音が聞こえてくる。根曲り,草が刈払われた滑り易い道を登る。
 8:25980m付近でキャンプ場の管理人をしている熊石山歩会の人と出会う。急登を刈り払い機でどんどん刈り登るのを見て感心する。今朝3:00に入山し刈込みをしているとの事。全く頭が下がる思いで感謝を述べて先に進む。8:35~501040m付近で小休止。付近にはチシマフウロウ,オオカサモチ,カラマツソウが咲いている。ダケカンバ,カエデ,花を付けたウラジロナナカマド等の樹林帯の尾根道を登る。尾根東側は灌木と根曲がりで所々にハクサンチドリ,シラネアオイ,ウコンウツギが僅かに咲く道で,西側は樹林帯の中の道である。ガスの中に頂上が見え,最後は西側からダケカンバ帯を巻いて登る。
 9:15頂上着。冷水岳の標識が有りその先刈払いの広場がある。その先から遊楽部岳へ続く道を探すが,今はその痕跡さえ見えない。また周囲の眺望は遊楽部岳,熊石岳,奥冷水岳が見えるはずだが,ガスの為全く見えない状況である。幸い気温が高く無風の状況で行動食を取りながら,のんびりと休憩する。付近にはオオアマドコロが咲いている。記念写真を撮り9:50下山開始。


頂上からの下り

ウコンウツギ(鬱金空木)

シラネアオイ(白根葵)

 登りの道を引き返すだけで多少緊張が解け,花々の写真を撮りながら下る。草刈りの人も中頂上間近に来ている。黙々と尾根を下り刈払いの跡は滑り易く慎重に注意しながら下る。メンバーの調子も良く,結局屏風岳まで歩く事となり10:50着。途中,熊石山歩会主催の登山会メンバー10名程と出会った。屏風岳でも中川さん他5名と出会う。時間の許す限り登るとの事。11:08下山開始。11:15~25フィックスロープの岩場を1人1人慎重に下る。ここからの下りも急で根曲がり,木の枝等を手掛かりに下る。次第に足の踏ん張りが弱くなる。特に膝に疲労が出てきたので慎重に下る。12:10~20コル420m手前の440m付近で小休止。コルから登り返し430m平坦地から下りとなる。トドマツ樹林帯は不明瞭だがピンクテープが目印である。12:50尾根取付き通過。12:55登山口に下山。13:05あわびの湯へ出発。13:10~14:10温泉入浴。14:25解散し参加者と別れる。16:15函館着。


南尾根の下り

登山会の方々

タニウツギ(谷空木)

 天気予報では12:00より雨であったが,行動中は曇りガスの中でした。気温が高く大汗をかき水分補給に気を遣いました。参加者の力量が揃っており4時間10分で頂上,下山2時間5分での行動となりました。冷水岳は初めての3名の参加者もおり,夏山研修としてはフックスの通過,細い尾根上の歩行,厳しい急登の上り下りと良い研修になったと思われます。
                                      (N記)

       

inserted by FC2 system