雄 鉾 岳   (雄鉾沢コース)
 平成22年9月25~26日

メンバー 会員4名

 9月25日 晴
14:25亀田支所出発。16:10銀山沢登山口駐車場着。付近にはトイレが設置されている。16:30テント設営。17:00より餃子スープ作成し各自持ち寄りのおかず(食べきれない程有る)で夕食となる。酎ハイ,焼酎等を飲みながら楽しく夕食となる。満天の星空でNKさんの説明を受けながら星座の説明を受ける。20:30まで歓談し就寝。

銀山沢途中 銀山沢途中 雄鉾岳東面

 9月26日 晴
 4:45起床。5:10~30朝食。テントは夜露で濡れており乾燥の為,張ったままする。6:00出発。銀山沢右岸の広い道を進むが直ぐに細くなり,右手が切れ落ちたトラバース道を進む。6:03ロープの有る簡単な岩場を通過。一度河原に降り高巻き道を登ると「マクンベツの滝」標識がありここから河原に下る。NKさんは通風で踵が痛いとの事で引き返す事になる。滑り易い飛び石で左岸へ渡渉。Wさん滑って膝上まで濡らす。6:32左岸のロープの張られた支尾根を高巻きして下る。ここからは道は無く荒れた沢を所々に有るピンクテープ等で小さな高巻き,河原歩きで進む。ダイモンジソウが至る所で咲いている。途中から右岸へ渡渉し大きなゴロ岩を巻いたりしながら進む。
 6:52右手より雄鉾沢が合流し左岸へ渡渉しこれに入る。7:00~10雄鉾沢340m付近小休止。荒れて水量の少ない沢を右左と歩き易い箇所を求めて登る。所々に古い昔の道を登ったりするが途中で所々崩壊した箇所が有り沢に下る。次第に急な沢状となり振り返ると高度が上がった事を実感する。また前方には朝日を浴びて青空の中に輝く雄鉾岳が眺望出来る。7:38二股440m付近で左股の金ケ沢に入る。取り付きは二股のピンクテープの有る中央尾根から取付き左股へ入る。金ヶ沢も古い巻道を登ったり,大きなゴロ石の沢身を登る。コガネギク,ミミコウモリ,ヤマハハコが僅かに咲いている。途中で左手上部から低く小さなウーと言うような,動物のうなり声のような音が聞こえ緊張する。メンバーも聞いており熊と確信出来ないがホイッスルを吹き始める。以後時々ホイッスルを吹き行動する。

金ケ沢途中 水場にて 岩壁の肩近し


 8:10~20水場550mにて行動食を取り小休止。ここからは根曲り刈分け道を登る。広く刈分けが行われた道を登る。次第にゴロ石の枯れ沢状をの登りとなり正面に岩壁を見ながらぐんぐん高度を上げる。左手に刈分け道が出てきて急な道を登る。エゾオヤマノリンドウが1箇所に多く咲いている。ここにもダイモンジソウは多く咲いている。8:55岩壁下の750mの肩に出る。ここからは岩壁の下をルンゼ入口まで多少上り下りの有るトラバース道を進む。
 9:10ルンゼ入口760m付近にて小休止。登りに備えエネルギー補給と安全ロープ着用。9:15ルンゼ登高開始。急なガレの道を登るとフィックスロープが出て来る。途中右手から岩を乗り越すのを嫌い左のガレのを,さらにその上の倒木と岩との間を抜けるまで6㎜ロープ20m程フックスする。倒木の間はザックを先に上げて空身で通過する。その上にもフックスロープが有り利用しながら登る。倒木が多く慎重に通過すると問題はない。9:50ルンゼを抜ける。根曲り,灌木帯の道を登るとフックスロープ約10mの有る急斜面を登る。更に上部に岩の有るフックスロープ約10mに出て登る。10:00海見平に出る。噴火湾,日本海が眺望出来る。今は氷柱のみ有る。灌木とハイマツ帯を進み緩やかに下り頂上への笹刈分け道を登る。

頂上にて 海見平からフィックスの下り ルンゼ内の下り

 10:15雄鉾岳999m頂上着。北に刈分けが有り進むが直ぐに行き止まり。北に雄鉾岳北峯,割岩,遠くに遊楽部岳が眺望出来る。頂上広場からは南に駒ヶ岳,横津岳が霞んで眺望出来る。写真を撮り,行動食を取りのんびりと休憩する。記念写真を取り10:45下山開始。海見平からフックス利用で下り,ルンゼ内に入る。初めはフックスを利用し下り,フックスの切れる所は6㎜ロープで1人1人確保しながら下る。長短3回確保して下り,最後のフックスに出て下る。11:50ルンゼ入口に下る。
 12:02岩壁下の肩750m通過。急な刈分けを下り涸れ沢に入る。12:30~40水場にて小休止。金ヶ沢を慎重に下る。13:05二股440mを通過し雄鉾沢に入る。そろそろ疲労も出てきており体力に合わせ慎重に下る。13:45~52雄鉾沢出合にて小休止。銀山沢を下る。14:10フィックスの有る高巻き。14:15マクンベツの滝の上。14:35登山口着。NKさんと合流。温泉まで歩いて行きまた戻ってきて待っていたとの事。14:55雄鉾荘へ出発。15:05~45温泉入浴。16:00函館へ出発。途中渋滞に遭い18:00亀田支所着。

岩壁下のトラバース
雄鉾沢の下り

登山口間近のフィックス


晴の良い天気に恵まれ頂上まで往復出来ました。雄鉾岳の前半は沢登りと同じ状況で古い道は所々に残ってますが,コース取りは各自の判断が重要となります。ルンゼ内は倒木が多く古いフィックスロープが残置されておりますが,使用出来ないものも有ります。今回は初
心者もおり,登りにフックスロープをセットしたり,下降は個々に確保しながら安全を確保した。3名パーティーでも登り4時間15分,下り3時間50分かかりましたので,雄鉾岳は厳しい山と再認識しました。                        (N記) 

     

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