函 館 山(寒川) (鶯谷コース~寒川~七曲がりコース )
 平成22年12日25日

メンバー 会員4名

 9:30函館八幡宮下駐車場集合。9:38出発。天気曇り時々吹雪で,天気予報も一日雪の予報
である。西高東低の典型的な冬型の気圧配置で寒さも一級である。閉鎖されている立待岬からの舗装道路には20cm程の積雪が有り,先行者のトレースを進む。9:51大きな杉の大木の有る鶯谷登山口通過。沢状を進み10:00右手の尾根に取付く。冬枯れの見通しの利く尾根で新雪20cm程のラッセツをしながら急斜面を一歩一歩登る。夏道はまだはっきりと判断できる中を小さなジグを切りながら高度を上げる。樹木の枝に新雪が綿状にフワリと付いた良い雰囲気の白黒の世界の中を登る。東斜面であり風はほとんど無い状況の中を登る。10:30千畳敷への作業道に出る。直ぐに右手の旧国鉄アンテナ施設への道に入る。アンテナ施設を過ぎて直ぐ右に寒川への道が有り笹原を進む。


鴬谷上部230m

寒川下り240m
寒川下り150m

 10:35~45寒川コースを少し下り太いロープの始まりの平坦地で小休止。1名が簡易アイゼン着用。他のメンバーは持って来ているが面倒がり着用しない。雪の下の枯れ葉等で滑り易く,ロープを手掛かりに積雪20cm程の夏道を下る。西風が強く雪が舞う中を下る。新雪のためラッセルの苦労は無い。高度220m付近からは傾斜も緩み,南にトラバース気味に下る。高度180m付近からはツル性植物のトンネル状の中を緩やかに下る。この付近も新雪が樹木,ツル等に綿状にフワリと積もっており幻想的な世界の中を下る。高度130m付近からは太いロープの張られた直線的な道を眼下に海を眺望しながら下る。この下りは石等が有るので慎重に下る。一度傾斜が緩み台地状となりツル植物のトンネルを抜け,ロープの張られた滑り易い急斜面を下る。雪の下の泥はまだ凍結していないので滑り易い。慎重に下る。


最後の下り60m

最後20m

寒川にて

 11:20寒川着。海は荒れて大きな波が打ち寄せ,風が強く,とてもフノリ採りを実施する雰囲気ではない。記念写真を撮り11:25戻り始める。急斜面を登った台地状の樹木トンネルの中で,風を避けて11:35~45休憩する。腹も減り行動食を取り水分補給。Wさんが持って来たスパークリングブドウジュースでクリスマスの乾杯をする。ここからも下って来たトレースを辿り黙々と登る。次第に気温が下がり,風も強くなり吹雪模様となる。ヤッケ等はバリバリに凍っている。急斜面の登りはアイゼン着用が正解で,無ければ滑り易くロープを手掛かりに登る。250m付近で1人の登山者と出会う。12:30~40千畳敷への道に出る手前の窪地で小休止。12:45砲台跡を下から通過し千畳敷へ下る。12:50千畳敷広場を通過しアンテナ右の七曲りコースへ入る。先行者のトレースは消えかけており吹雪の中をラッセルしながら下る。鞍掛山砲台跡地の見物計画は次回として先を急ぐ。13:15七曲りコース登山口通過。舗装道路を黙々とラッセルし市街地に入り13:30駐車場に下山。13:40解散。


荒れる海

寒川の登り60m
寒川の登り140m

 強い寒気と典型的な冬型の気圧配置の天気状況の中の登山となりました。勝手を知るコースなので気楽に冬山の雰囲気を楽しむことができました。降雪直後の函館山は入山者も少なく,樹木等に綿状に付いた降雪は良い雰囲気です。また吹雪の気象状況下ではコース判断等も必要となり良い冬山訓練となります。                   (N記)

      

inserted by FC2 system