狩場山(千走新道コース)  
 平成21年8月22~23日

会員6名会友1名他1名総計8名

8月22日 雲 
 14:00亀田支所出発。14:15七飯町にて1名合流。17:00賀老キャンプ場着。17:15鉄筋コンクリート制の東屋の中にテント設営。17:20より味噌汁を作り持ち寄りのおかずで夕食。Nさんのイカ刺し,マグロ刺身,女性陣それぞれのイタリア料理,和風料理等で賑やかな食卓となる。それぞれの料理を楽しみ,酎ハイ,缶ビール等を飲みながらの宴会となる。18:00過ぎより,1人で来たサイクリストを宴会に招待し,彼の話を聞いたり,人生を話したりで飲み歓談して過ごす。31才の彼は1年以上日本を自転車で回っているとの事で北海道は2度目との事。印象に残った地方の事,北海道の印象等を聞いたりして過ごす。彼の行動力,若さを羨ましく思われる。今後は羊蹄山,大雪山系の登山をするとの事。まだまだ気長に夢を追いかける事を期待し激励する。20:30就寝。


賀老キャンプ地

コンクリートの東屋

日本1周のサイクリスト

8月23日 曇時々ガス後小雨後曇 
 4:50起床。天気曇り,天気予報は微雨後曇である。5:20朝食。5:40テント撤収。サイクリストと記念写真を撮り,今後を激励し我々は5:58登山口へ出発する。舗装道路を過ぎ砂利の林道を進むと,先行者が車を置いている。先の林道の状況を確認すると豪雨で雨裂が出来て表土が流されている。慎重に行けばなんとかなりそうなので車で進む。
のろのろと状況を確認し,雨裂をまたぎ,腹を擦らない様に慎重に進む。
 6:10登山口駐車場着。付近にはノハナショウブ僅か,ヨツバヒヨドリ多数が咲いている。登山ボックスで登山届けを記入し6:25出発。通行止めの有る橋の手前右の登山口を入ると直ぐに,小沢を渡り階段状の尾根の登りとなる。ネマガリ刈分けの道は幅3m程に刈払いが為され明るく登り易い。ダケカンバ,ナナカマド,カエデ等の樹林帯をジグザグを切ったりしながら登る。道脇にはツルリンドウ,ミミコウモリが僅かに咲いている。道には合目の標識が付けられており6:41一合目通過。6:53二合目通過。7:06三合目通過。7:17四合目通過。ダケカンバ樹林帯から1050m付近からはハイマツが現れる。


サイクリストを囲んで

登山口にて

登山口の看板

 7:25~40高度1120m付近で小休止。ここからはメンバーの力量でパーティーを分ける。風が有り気温が低く寒さを感じ雨具の上を着用する。ここからハイマツ帯を登り,さらに緩やかなハイマツとダケカンバネマガリの道を登る。道脇にはコガネギクが咲いている。8:00六合目通過。直ぐに8:03お花畑1200m付近に出る。ハイオトギリ,ミヤマセンキュウ,コガネギク,ツマトリソウ,エゾカンゾウ等が咲いている。付近には熊の掘り起こし跡が有る。山々はガスの中で眺望は無く花々の写真を撮る。8:10出発。左側のネマガリ刈分け道を登る。ダケカンバ枝の張り出した岩の多い急登を登り,次第に緩やかになりやがてササ刈分けからお花畑の上部に出て,前述の花々の咲く道を登る。8:25高度1260m付近七合目通過。


1合目

2合目
3合目

4合目

5合目
6合目

 8:33真駒内コース分岐1300m付近少し上にて小休止。平成18年設置した標識板は落ちているが他の標識も有る。これからの登りに備え行動食,水分を補給する。8:45出発。ガスの眺望が無い中お花畑を登り,ダケカンバ樹林帯に入る前で新しい熊の糞を見つける。まだ光っているので今朝の物と思われる。多少緊張し時々笛を吹きながら登る。ダケカンバ,ナナカマド等樹林帯の急登の中を登る。9:02九合目1420mコブ通過。ガスの薄い中に南狩場山が見える。樹林帯を進み岩と樹木の急登を登る。


7合目

8合目

9合目

 9:12南狩場山1460m着。写真を撮る。平坦な樹林帯の泥道を進み岩の道を下り,お花畑に出る。緩やかな道を歩き両側に咲く花々を愛でながら歩く。下のお花畑の花々にイワイチョウ,ウサギギク,ヨツバシオガマ,チシマフウロウ一株が加わっている。お花畑には,花や草が踏まれた熊の歩いた跡が結構見られる。また笛を吹き歩く。途中後から来た登山者5~6名に先行してもらう。ガスの中を歩き親沼,小沼を左手に見て進む。
 9:38~50全員頂上着。大差無くメンバー全員登頂出来る。頂上下の広場で風を避けて行動食を取る。Fさんのパインは夏山の恒例となり美味しく食べる。気温が低いので長く休んでいると寒くなる。頂上で記念写真を撮り10:03下山開始。

7合目付近で小休止
南狩場頂上

親沼

狩場山頂上

頂上の鳥居

真新しい熊の糞

 下りは多少熊に気を遣いながら下る。10:18南狩場山通過。10:25九合目通過。急斜面を下りお花畑の上部に出るとガスは晴れて来る。10:55~11:10お花畑で小休止。お花畑上部,下部,東狩場等の眺望が広がる。ここからの帰路はうっかり転倒に注意しながら下る。緊張が薄れてくると泥道でスリップするので,多少緊張を維持しながら下る。12:10~40全員登山口駐車場に下る。12:30頃より小雨が降り出す。12:45千走温泉へ出発。林道の悪路部分を慎重に通過し舗装道に出る。13:15~14:15温泉入浴。ロビーでYさん持参のスイカで水分補給をする。14:25函館へ出発。17:30函館着。

ニペソツの花


ノバナショウブ(野花菖蒲)

トリカブト(山鳥兜)

ウメバチソウ(梅鉢草)

コガネギク(黄金菊)

ミミコウモリ(耳蝙蝠)
ツバメオモト(燕万年青)

チシマフウロ(千島風露)

ヨツバシオガマ(四葉塩竃)

ハイオトギリ(這弟切)
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)
エゾカンゾウ(蝦夷甘草)

ウサギギク(兎菊)

ブドウマイマイ

 天気予報では微雨後曇でしたが,幸い雨に遭わずに行動出来ました。ガスと気温が低く冷たい風の中の登山となり,夏山と言うより秋山の状況の狩場山でした。今年は狩場山は熊の糞,掘り起こし等の痕跡が多いと感じました。今後はさらに増えるのではないかと思います。十分な熊対策(笛等鳴り物)で人間の存在を知らせながら登りましょう。      (N記)
 

 

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