太 櫓 岳 セイヨウベツ川源流植林尾根から北西尾根
 平成21年4月11~12日

メンバー 会員8名


太櫓岳頂上から遊楽岳連峰

 4月11日 晴
 15:00亀田支所出発。15:20七飯町役場で3名合流。16:50セイヨウベツ川を渡る林道入口着。良い駐車地が無く16:55日進峠近くの駐車場へ行く。向かいに作業道が有り,車を置け,テントを張る場所もある。17:15雪の整地をし3張りのテントを設営。太櫓岳は夕陽の中に輝いて見える。天気予報も明日は晴で好天が期待できる。17:30より夕食。Fさんが持って来てくれたフルーツケーキ,おでん(鍋一杯),さらに各自持参のおかず等を食べながらの夕食となる。今回はワイン3本で十分酔いが回り歓談しながら過ごす。20:30頃には就寝。

 4月12日 曇り後晴
 5:00起床。5:20から昨夜の卵スープを暖め朝食。5:45テント撤収。5:55登山口林道へ出発。6:00林道入口着。なんとか車2台を駐車。天気曇り目指す太櫓岳はガスの中である。まだ気温が低く残雪は固いのでワカン,スノーシュはザックに付け,ツボ足で6:15出発。セイヨウベツ川の橋を渡り,緩やかに登りやがて下りとなる。途中沢状を2箇所通過。6:30台地状の尾根に取付く。積雪が無ければ466m標高点から先まで作業道が有る。トドマツ植林帯が所々に有る,ブナ樹林帯の尾根を登る。太いミズナラ,ブナ等もポツポツと有る。尾根上には小さなコブ,沢状が有るので,適当に見当を付けながら南に登る。複雑な箇所は標識を着け登る。

 7:13~25標高点466mの平坦なダケカンバ,ブナ疎林帯で小休止。太櫓岳はガスに包まれ見えない。ここからは右手にトドマツ植林帯を見て南に緩やかに下り,登り始めたら南西を目指して登る。ここも尾根上では無く右から小さな沢状が有り,これを越えながら高みを目指す。南に行き過ぎると太櫓岳北西尾根の北斜面の雪崩れ,雪庇崩壊をもろに受けるので,西寄りに登る。8:00頃より次第に天気が回復して,左手に北西尾根が眺望出来る。
尾根北斜面には亀裂が入っており,雪崩を警戒し右手の尾根状を登る。

 8:15北西尾根720m付近に出る。ここは太櫓川に下る北西尾根の分岐である。昨日らしいスノーシュで下った跡が北尾根に下っている。北にメップ,カスベ山系,南西樹間に双耳峰の臼別岳と稜線が眺望出来る。目指す北西尾根は樹木が多くはっきりと見えない。行動食を取り8:38北西尾根の登高開始。雪庇を嫌い南側のダケカンバ,ブナ樹林帯を登る。多少固い雪にステップを刻み慎重に登る。次第に雪は腐ってくるが固い部分もある。疎林帯なので樹木を搔き分ける事はない。登り易そうな雪面は雪庇の可能性も有り,樹林帯は雪も柔らかい。天気は回復し先の見通しが利く中高度を上げる。
 9:10~20高度900m付近で小休止。ここからも尾根南側の樹林帯を登る。次第に樹木は少なくなり傾斜も緩くなる。9:35コブ1010mに出る。太櫓岳頂上が南に見え,白く輝く遊楽部岳,臼別岳の稜線パノラマが広がる。女性3名に先に行ってもらい,写真を撮りながら登る。
 9:50太櫓岳頂上着。ここは西側に樹木が有り眺望が悪いので,南に進むと樹木は低く遊楽部山系のパノラマが広がる。記念写真を撮り後続を待つ。10:00までに全員頂上着。

 頂上の肩で行動食を取りのんびりと休憩する。北にはメップ,カスベ,大平山山系,東には駒ヶ岳,雄鉾岳等が眺望出来る。10:20頃6名のパティーが登って来る。太櫓川からの北西尾根を来たようで多少話す。
 10:25下山開始。のんびりと登りのトレースを辿り下る。10:30コブ1010m通過し北西尾根を下る。10:45~50高度780m付近で小休止。10:55北西尾根分岐720m付近通過。少し下った急斜面を下るとスノーモービルのトレースが有る。右手の沢状に4~5台のスノーモービルが休憩しているのを確認する。下るにつれ我々のトレースを辿って来ている様に思われる。標識を回収しながら下る。11:28標高点466m通過。雪が腐り時々膝まで潜るので5~6名は11:45~50高度370m付近でワカン着用。12:05尾根取り付きに下山。林道を気力で歩く。12:18駐車地点に下山。
 12:30上の湯温泉パシフィックホテルへ出発。13:20~14:15温泉入浴。入浴料500円。外の庭園で昼食を取り14:40函館へ出発。15:40七飯町役場着。函館山の会7~8名も西昆布岳から戻り多少話す。15:50解散。16:10函館着。

 絶好の天気に恵まれ久し振りに太櫓岳頂上に立つ事が出来ました。一昨年は悪天の為,昨年は残雪なしの為臼別岳に変更となり,計画3年振りの登頂となりました。前回は6年前の登頂でした。初めてのメンバーが3名加わり,春山の白一色の遊楽部山系の素晴らしい大パノラマを楽しむ事が出来ました。このコースは北西尾根に取付くまでが複雑ですが,急な登りが有りません。気温が上がると,朝のトレースは消えてしまうので要所には標識付が必要です。 (N記)

 

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