二 股 岳 (西尾根コース)  
 平成21年11月22日

会員5名

 11月22日 曇後晴
 7:45五稜郭出発。8:10七飯町にて2名合流。8:30国道227号線から二股沢林道へ入る。積雪は20~25cm程有るが昨日?の車の轍が付いているので,躊躇無く先に進む。車の腹を擦りながら林道を進む。8:37二股沢と東二股沢の出合手前の車止め着。天気曇りだが天気予報では今後晴であり,荒天の心配は無い。8:50出発。予想以上の30cm程の積雪で轍を多少のラッセルで林道を進む。8:57右から大野二股林道第1支線合流し直進して進む。トドマツ植林帯からやがてブナ,ナラ等の樹林帯の林道を進む。緩やかに上り下りを繰り返して進む。10~15cmのラッセルは軽くあまり苦にならない状況である。天気は次第に良くなってきており,西の空には青空が見えてくる。冬枯れのすっきりした木々に,新雪が軽く付いた雰囲気の良い回りの眺望を楽しみ進む。右手からの小沢を4本越えて9:57林道登山口の広場着。ここには二股岳登山口の小さな標識が有る。計画より多少時間がかかったがほぼ計画通りで,行動食を取り水分補給し休憩する。

 10:10出発。ここからは細いトドマツ植林帯の道に入り登る。積雪は脛までとなりラッセルは深くなる。逆S字状にトドマツ帯を登るとブナ等の樹林帯となり,左手に二股沢の支流を見て進む。次第に緩やかに下りトドマツの植林帯へ入る。多少道状が不明瞭となるが,まだ判断できる。右の尾根へジグザグを切って登り,西尾根480mコルに出る。ここからはブナ樹林帯の西尾根上を登るのみで,若い渡部さんがラッセルしながら登る。風は多少有るが青空が広がる,良い天気の中冬山を楽しみながら登る。次第に傾斜は増してラッセルも深くなり所により膝を越える。ラッセルを交替しながら高度を上げる。


 10:58~11:05高度680m付近で小休止。ここからも傾斜はきつくラッセルに苦労し登る。夏道状を外すと笹の上のラッセルで苦労するので,夏道らしき部分を求め登る。高度720m付近に出ると,傾斜は緩まり右手に頂上の電波反射板が見えてくる。ラッセルは深くなり膝を越えている。一歩一歩高度を上げる。例年の冬山では尾根東側には雪庇が出ているが,今年はまだ出ていない。それでも慎重を期してダケカンバ等の樹木の側をラッセルで登る。左手樹木の少ない笹の斜面を見て,傾斜の増した尾根を登る。次第に傾斜が緩み頂上西側の820m付近に出る。駒ヶ岳が眼前に飛び込んでくる。薄暗い空の下に駒ヶ岳が見える。こちらは青空の中暖かい陽を受けている。

 11:42二股岳頂上標識着。東に15m程行くと大きな電波反射板が有る。駒ヶ岳,横津岳,函館湾市街地,毛無山,遠くは乙部岳等が眺望出来る。風は弱く陽が当たり暖かいので頂上で昼食を取り休憩する。この時期で頂上でのんびりとするのは初めてである。いつも風雪が強く早々に下山していた。晴れた天気に感謝し眺望を楽しむ。
 12:05記念写真を撮り下山開始。トレースの付いた尾根を下る。部分的には雪崩れに注意して樹木の近くを下る。樹林帯に入ると惰性で下る。600m付近で男1名,女5~6名のパーティーが登って来るのと出会う。頂上着は13:00を過ぎると多少心配するが,挨拶し下山を続ける。
 12:45林道登山口広場に下山。13:00下山開始。林道の雪は暖気で溶け,多少柔らかくなっておりラッセルの苦労はあまり感じない。メンバーと話をしながら坦々と歩き続ける。13:45車止め着。13:55七飯組,函館組と分かれ出発。14:40函館着。

 天気に恵まれ積雪60~70cmの冬山を十分に堪能することが出来ました。西尾根は予想以上の積雪で多少ラッセルに苦労しましたが,時間的にも短く良い訓練になったと思われます。二股岳西尾根は比較的ルート判断がし易く,登り易く冬山入門には良いコースですが,頂上間近は雪庇崩壊,雪崩れに十分注意しましょう。              (N記)

  

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