大 千 軒 岳 (知内川コース)  
 平成21年6月6~7日

メンバー 会員4名

6月6日 小雨
 16:15亀田支所出発。17:15千軒岳登山者休憩所管理人阿部さん宅にて鍵を借りる。17:40登山者休憩所。今回も我々だけの貸し切りである。餃子スープを作り18:0より夕食。チュウハイ,ワイン,ビールを飲みながら歓談し,中国トレッキングの話し等をしながら歓談して過ごす。21:00就寝。


登山口

奥2股登山口案内板

奥二股橋

6月7日 霧雨~小雨
 4:55起床。5:20朝食。部屋の掃除をし5:40出発。阿部さんへ鍵を返却する。6:00奥二股登山口駐車場着。霧雨が降り続く天気だが,中止の要因にはならない。今日の登山者は我々だけであろう。雨具を着用し6:15出発。奥二股沢に懸かる橋を渡り知内川右岸の道に下る。砂防ダムを越えて雨に濡れた道を進む。道脇にはコンロンソウ,ユキザサの白い花が咲いている。右岸の道は所々高巻きの迂回路が出来ている。高巻き道にはヤグルマソウが咲いている。沢筋に降り岩のヘツリをしたりで進む。サルメンエビネ,コケイランが少し咲いている。6:40狭戸通過。ここから左手の高巻き道を登り,ブナ,ナラ等の広葉樹樹林帯,ネマガリ帯を多少上り下りをしながらトラバース気味に小さな沢を越えて進む。6:43,6:49,6:53,6:55,6:58と水量に多少の違いの有る小沢を通過する。チョロチョロの小沢や下って登りの小沢もある。次第に下りとなり水の流れのある道を下る。泥のぬかるみの有る湿地樹林帯を進み7:18広河原入口通過。付近には白いエゾワサビ,黄色のオオバミゾホオズキが咲いている。ヤマガラシも僅かに咲いている。
 渡渉地点を探しながら右岸を進む。100m程上流に進むが適当な渡渉点が無い。7:25仕方なく浅瀬を狙い靴のまま渡渉。靴に水が入るが仕方ない。左岸で7:35まで休憩。


残雪の沢
サルメンエビネ (猿面海老根)
中国遠征帰り

相変わらず霧雨が降り続き山々はガスの中である。左岸のブナ,ミズナラ等の樹林帯の道を進む。ノビネチドリ一株,ユキザサ,オドリコソウ,コンロンソウはそれなりに咲いている。岩をヘツリ7:43右手滝状の沢通過。沢沿いや巻道を進み7:53石崎越えの沢通過。沢の手前に標識が有る。8:03,8:06,8:07といずれも右手からの小沢を通過し進む。サイハイランを見つけ花を探すと花芽が7cm程に伸びているが花は着いていない。
 8:10金山番所(祭壇と十字架が有る)着。付近にはオドリコソウが咲いている。霧雨の中行動食を取りながら小休止。8:20出発。8:25灯明越えの沢に出て30m程遡り左手の尾根に取付く。急な登りで尾根上に出て,樹林帯の平坦な道となり次第に下る。8:30キレット沢出合通過。沢の上部はガスで見えないが,下部に多少雪渓が残っているのが見える。二股右の知内川本流の草の被った判り難い道を登る。

コケイラン(小蕙蘭)

金山番所

休み台(630m)

 8:35フックスロープの有る尾根取付き。ここからは樹林帯の急な尾根の登りとなる。ジグザグや直線的に岩,木の根の階段状等を一歩一歩登る。途中シラネアオイが僅かに咲いている。9:00休み台630mの平坦地着。手前にはツバメノオモトが咲いている。休憩している内に,多少雨足が強くなり風が出てくる。稜線は風も強く寒いことが予想され,今日はここで下山と決定する。行動食を取り9:10下山開始。道は雨で濡れおり滑らないよう慎重に急な道を下る。9:25キレット沢出合通過。9:35灯明越えの沢通過。9:40金山番所(下の十字架)通過。黙々と歩き続ける。10:17靴のまま渡渉し広河原へ。10:20~30広河原出口にて休憩。高巻き道を登り,下り,狭戸からは沢筋を歩きヘツリで下る。新たに出来た迂回路に入ると道が無くなり戻る。何気なく進むと登りの迂回路に入ってしまい,下る方向に下ると道は無くなるので,迂回路の付け方が悪い状況である。下りの道に直ぐ入り下山を続る。11:20奥二股登山口駐車場に下山。11:45出発。


ノビネチドリ(延根千鳥)

ヤマガラシ(山芥子)
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)
オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿) ユキザサ(雪笹) コンロンソウ(崑崙草)

 12:10知内温泉着。13:00まで入浴。入浴料430円。左手の岩風呂に入りその後手前の休憩室で昼食を取り休憩する。13:35函館へ出発。14:40亀田支所解散。 霧雨~小雨と雨の中の行動となりました。中止とする雨の状況ではなく,雨の中の行動訓練と理屈を付けて出発しました。昨年も同じ時期に登りましたが,多少咲いている花々の種類が少ない状況でした。気温が低く経過しており,まだ咲けない花々が多いのかも知れません。休み台で引き返しましたが,雨の中の山行も良い経験と考えております。   (N記)

 

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