アポイ岳からピンネシリ岳往復(冬島旧道コース) 
平成21年 5月28~30日

メンバー 会員3名


 5月28日(木) 晴れ
 7:30 七飯町で3名合流し出発。もうしぶんのない天候である。国道5号線から途中36号線,235号線に入り浦河で買出しをしてアポイ山麓自然公園に16:30到着。キャンプ場は我々の他に一組の夫婦だけである。二つテント設営し,夕食の準備にとりかかろうとしていた時、おやつに食ようと思っていたパンをカラスに盗られてしまう。炊事場には、大きい看板にカラス・○○に注意とかかれてある。テント場では何度か狐やカラスにやられているのに学習能力のない我々である。美味しそうなパンだったので残念!今日のメニューは、浦河で買った一品料理で、サラダ・果物つき。ご飯,味噌汁は、加熱するだけの簡単なものである。さっそく お湯を沸かすことにするが、車に積んだはずのガスコンロがない。積み忘れたようである。幸い携帯ガスコンロが一台ありそれを使うことにするが,ガス量が少ないようなので様似町まで買いに行く。17:30夕食。夕食後から天気が怪しくなり ガスから小雨になってくる。我々の他のキャンプ者はどうやら車で寝るようである。キャンプ場を使用しているのは我々だけである。テントが濡れないうちに炊事場に移動する。寝るには早いのでアポイ山荘に入浴(500円)駐車場には、車が多いが、団体客は一組だけである。この時期の、土・日は、ほぼ満員になるそうである。雨は帰る頃には 本降りになっていた。明日は4時起床だが遅らせることにして20:30 就寝。

アポイ山麓自然公園 アポイ岳登山口
五合目休憩小屋

5月29日(金) 晴れ
 5:30起床。昨日の雨がうそのようないい天気である。早朝早起きしたSさんによればキジと鹿の団体がいたとか。早起きは三文の徳である。 5:45朝食(ご飯,味噌汁,サンマの缶詰他)。テントを移し6:45出発。登山者は、我々が最初のようである。人気のある山だけに道ははっきりしている。大きな橋を渡り進んで行くと小沢がありここで靴底をブラシで洗って山道へ入る。途中熊よけ鐘をならしながら樹林帯の道を行くとオオサクラソウのピンクの花が目に付く。いろいろな花を見つけては写真を撮りゆっくり進む。8:00五合目の休憩小屋。「毒ヘビきをつけて」の看板がある。ここから襟裳岬方面の展望アポイ岳の稜線がはっきり見える。登りは岩場のお花畑が続く。アポイアズマキク,ヒダカイワサクラ,サマニユキワリ,エゾコウゾリナ,アポイクワガタ,ミヤマハンショウヅル,ミヤマエンレイソウ,ハクサンチドリ,エゾシオカマ アポイタチツボスミレミ,ヤマオダマキなどの花々を楽しみながら落差のある急斜面を登る。馬の背からはこれから登る吉田岳,ピンネシリ岳がみえ登山意欲が増す。チシマキンレイカ,エゾキスミレ,チンクルマ等の花たちが咲き山頂への急な登りからダテカンバなどの樹林帯に覆われる。めずらしく誰もいないアポイ岳山頂9:50到着。

五合目からのアポイ岳
七合目

馬の背(標高595m)
八合目 アポイ岳頂上(810.6m)
縦走路の案内板

 チシマサクラが終わりかけている。「吉田岳1.5km,ピンネシリ岳5.0km」の看板があり 吉田岳へ出発。アポイ岳から樹林帯を下り ダテカンバ林ぬけ尾根道を右左にトラバースしながらシラネアオイ,ヒメイチゲ,アポイキンバイ,エゾキスミレ ”展望よし 花!言うことなし 風、心地よし 何もいうことなし” しばらく進んで行くと、ピンネシリ分岐があり,だんだん這松の細尾根の急斜面を登り,三角点のある吉田岳山頂に10:55到着。昼食(おにぎり)。眼の前には最終目的地であるピンネシリ岳がはるか遠くに見える。ここから時間はかかるはずである。分岐まで下ると初めて登山者1名と会い言葉をかわしピンネシリ岳へと向かう。樹林帯で足元はミヤコササに覆われ花はない。そのかわりマダニがいる。ダニを掃いながら、笹が踏み込まれた平坦な道を行く。赤布もあり迷うことはないが獣道でもあり気をつけて進む。樹林帯から急斜面となり這松帯に変わる。登りきったところが山頂である。ピンネシリ岳山頂12:53着。


アポイ岳から吉田岳に向かう

アポイ岳から吉田岳とピンネシリ

吉田岳頂上(825.1m)

ピンネシリからアポイ岳

ピンネシリ頂上(958.2m)

ピンネシリ頂上から北峰

 様似町,エンレム岬,襟裳岬,吉田岳,アポイ岳 尖がった楽古岳等の南日高の山並みを堪能して下山。来た道をたんたんと下る。吉田岳とピンネシリ岳分岐で登山者一名(女性)会う,少し遅れて年配の女性一名と会う。この二人は連れのようで吉田岳をめざす。稜線を右(南斜面)左(北斜面)と進んで行く。左になると肌寒く風もでてきた。右は暖かく風もない。少し緊張しながら花や南日高の山を見ながら15:00アポイ岳山頂。幌満コースのお花畑に下山開始。樹林帯を抜けると展望のきく急斜の岩場となり風もかなり強くなってきたので注意して下る。15:20幌満お花畑。花はない。ここがお花畑か?いや まだ先にあるのか?強風のためゆっくりしたいが、ほどほどにして進む。幌満コースはこの先 生育地 回復のため閉鎖中である。うす暗い平坦な樹林帯をお花畑を期待し進むが、さほどない。途中 シマリスに出会う。15:48分岐。登りの時に蕾だった花が咲いている。段差のある急斜を休憩小屋めざしゆっくり下る。


ピンネシリからアポイ岳

ピンネシリとの稜線上からの吉田岳

吉田岳からのピンネシリ

幌満からのアポイ岳

幌満コースとの分岐

松と鐘とアポイ岳

 16:30 5合目の休憩小屋。気になっていた二人連れの姿が8合目あたりで見えた。順調に下山しているようだ。下山途中 鹿の親子づれと会い、小沢で靴底を洗い ビジターセンターが閉まっていることを確認して駐車場17:30到着。先生に無事下山の電話をする。少し休憩してからワインで乾杯する。夕食メニューはカレーライス,スープ,野菜,果物。下山後の食事は最高である。今日のキャンプ場は4~5組のテントが張られている。20:00アポイ山荘で入浴。山荘の駐車場は満杯、空は満天の星である。21:00就寝。


幌満コースからの襟裳岬

アポイ岳登山口

アポイ山荘からのアポイ岳

 5月30日(土) 晴れ
 5:00起床。5:30朝食(パン コーヒー他)。6:30アポイ山荘に寄り道。鹿の団体にめぐり遭い、アポイ岳を後にする。襟裳岬 エンレム岬 様似駅 有珠山噴火口を見学して、途中 苫小牧で昼食(冷やし狸小丼セット1080円とコーヒー126円)を食べ17:30七飯町で解散。走行距離874.7km


鹿の団体
襟裳岬 風の館
襟裳岬からのアポイ岳

日高本線終着駅(様似駅)

エンレム岬

有珠山西山噴火口(おまけ)


様似町のエンルム岬から

 山岳会の4人のメンバーが中国にトレッキング中に残ったメンバーで何処か行きたいと言う声があり企画したものである。アポイ岳は以前にも行っているので,今回はピンネシリ岳までの往復の縦走とした。参加者は少なかったがなかなか行くことのできないコースであり,元会員のMIさんを誘い実行した。下山が17:30となり反省すべき点はあるが,天気に恵まれみごとな花に魅せられ,南日高の山並みに酔い人のいない静かな山歩きができました。(O記)

   

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