臼 別 岳 北西尾根730mまで  平成20年4月26日~27日

メンバー 会員5名

 4月26日 晴
 15:00亀田支所出発。セイヨウベツ川側から太櫓岳を眺望し500m付近までは残雪がない状況を確認する。明日は太櫓川から北西尾根に取付くことも考慮し,最悪の場合は道の有る臼別岳を目指す事にする。16:50太櫓川林道入口広場着。17:05テント設営。17:30より夕食。シチューを作り各自持参のおかずで,ワイン,ビール,酎ハイ等を飲み歓談する。風が強く天気模様は悪い。天気予報では明日は雨で有る。20:00就寝。
夜半からは雨が降り出す。

太櫓岳稜線 テントの中で 遊楽部岳登山口

 4月27日 雨時々曇
 5:00起床。天気雨。5:30朝食。太櫓岳北西尾根下部はブッシュで有り,雨の中のブッシュ漕ぎは嫌なので目的を臼別岳に変更する。雨が上がるのを待ちながら雑談をして過ごす。6:30雨が上がり早々にテント撤収する。7:00出発。太櫓側林道を進む。キクザキイチゲ,サンカヨウ,エンレイソウが咲いている。サンカヨウがこの時期に咲いているのには驚く。7:15臼別岳登山口登山ボックスに記帳し登り始める。7:20小沢を渡る。 ネマガリ刈分けを進み,トドマツ植林の尾根をジグザグに登る。途中にはカタクリが咲いている。尾根上に出て植林帯を緩やかに登り,右にジグザグを切りブナ,ナラ等の樹林帯の登りとなる。樹木の新芽が伸び始め,若葉色が美しくなり始めている。ユキザサ,マイズルソウ,ツクバネソウの新芽が伸びており,エンレイソウはポツポツと数多く咲いている道を登る。ツルシキミも花を付けている。7:59~8:13高度450m付近小休止。
 ここからも広い樹林帯の尾根を登る。シラネアオイが7株程咲き始めている。482mコブの腹を巻いてコル470mに下る。ここにはエゾエンゴサクが道の両側に群生して咲いている。青みがかった白花,ピンク花のものもある。写真を撮りながら登る。天気は次第に怪しくなりポツポツと雨が降り始めるがまり強くならない。新緑の尾根の登りを続ける。

北西尾根にて 北西尾根雪渓上 北西尾根730m付近

 8:55~9:00雨が強くなり雨具を着用する。600m付近より残雪が現れ始める。登山道には余り多くないが尾根東側には雪は多い。登山道は西側を登る箇所が多く雪は無く,東側は所々残雪を登る。650m付近からは傾斜も緩くなり,両側にはアイヌネギが多く生えている。680m付近から尾根は細くなり730m付近から東にトラバースとなる。直ぐに残雪のトラバースとなる。9:30雨が強くなり今日はここで引き返すことにする。
 この場所の通過は夏道通りに行くより,急な残雪を登った方が良いと思われるが,ロープフックスが必要と思われる。登りは何とかなるが下りは多少心配な場所である。9:35~45尾根上に戻り行動食を取り小休止。少し戻り9:50~10:00アイヌネギを採取。ここからも所々で採取しながら下る。

青いエゾエンゴサク ピンクのエゾエンゴサク 紫のエゾエンゴサク 白色のエゾエンゴサク


エゾエンゴサクの花変化

 10:38~50コル470mにて小休止。小雨となった尾根道を黙々と下る。11:23登山口に下山。11:25~35林道で蕗を採取。11:48~50全員駐車場に下山。
12:00出発。日本海側を通り12:43平田内温泉あわびの湯着。12:50~13:45温泉入浴。14:45まで休憩室で昼食を取り休憩。14:48出発。途中熊石キャンプ場の満開の桜,コブシを眺め写真を撮る。16:30亀田支所にて解散。

サンカヨウサンカヨウ シラネアオイ
シラネアオイ
エゾエンゴサクの群生
エゾエンゴサク

 雨のため太櫓岳はブッシュ漕ぎを嫌い臼別岳に変更しました。730m付近からの急な残雪の通過箇所は予想通りの状況で,ロープ,シュリンゲ,カラビナ等は用意してましたが,雨の中登下降に時間が掛かる事が予想され,引き返す事にしました。
花々は春の花々が数多く咲いておりました。予想外の4月下旬の山でサンカヨウ,シラネアオイ,ツルシキミが花を咲かせており,春の早さを実感しました。       (N記)
 

 

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