函館岳連交流登山会乙部岳 沢コース~尾根コース下降
平成20年 8月30~31日

メンバー 会員2名,函館山の会 6名

 8月30日 曇
 15:30五稜郭出発。17:10鳥居の有る尾根コース登山口広場着。17:20テント設営。17:30より持ち寄りのおかずで夕食開始。ワンタンスープを作り,ビール,酎ハイ等を飲みながら歓談して過ごす。22:00就寝。


駐車場

九郎嶽社分岐

シオガマギク(塩竃菊)

 8月31日 曇時々薄曇
 5:20起床。5:40朝食。6:00テント撤収。6:10沢コース登山口へ出発。6:13駐車場着。のんびり出発の準備をする。6:23函館山の会6名が合流する。顔なじみのメンバー3名の他に,新人3名が来ている。メンバー紹介をして登山ボックスに入山届けを記入し6:45出発。付近にはネジバナが咲いている。林道法面を斜めに登り杉植林帯を登る。6:50緩やかに姫川支流の沢への下りとなる。右岸に降り進むと次第に杉植林からトドマツ植林帯に変わってくる。
 道は幅2m程に草刈り整備が綺麗に実施されている。7:05左岸へ渡渉280m付近。沢幅は3m程で飛び石で渡る。トドマツ帯から天然林に変わりブナ,カエデ,ホウノキ,ナナカマド等の樹林帯を緩やかに登る。花は少なくミヤマトウバナ,オオダイコンソウがポツポツと咲いている。途中小さな上り下りを繰り返す。7:23~25行者洞330m付近を見物し写真を撮る。大岩の庇にしめ縄が吊され,説明板が有り奥には小さな祠が置かれている。7:30右岸に渡渉340m付近,ここも飛び石で渡る。タチギボウシが2株咲いている。ネマガリ刈分けを進み7:38~45九郎嶽社分岐350m付近にて小休止。尾根コースへ続く道も刈払われている。付近にはキンミズヒキが咲いている。


尾根途中

稜線手前

頂上アンテナドーム

 右岸を進み7:48左岸へ渡渉360m付近。付近にはダイモンジソウが咲いている。7:54右岸へ渡渉400m付近。サラシナショウマが1本咲いている。8:05左岸へ渡渉420m付近。8:13右岸へ渡渉480m付近。ネマガリ刈分けを進み。湿った涸れ沢状を登るとシオガマギクが咲いている。乙部岳でシオガマギクは初めて見る。ここまでの渡渉地点はいずれも幅2m程でいずれも飛び石等で問題無く渡渉出来る。8:23支流の小沢を通過。次第に沢筋を離れネマガリ刈分けの道を登る。
 8:25~37尾根取付き520m付近で行動食を取りながら小休止。ここからはダケカンバ,ブナ,ナナカマド,カエデ,ツツジ類の樹林帯尾根の急登をジグザグを繰り返して登る。オオカメノキは赤い実を付けている。道にはコガネギクがポツポツ咲いている。のんびりのんびりと高度を上げる。9:10大岩の右を通過し次第に左へトラバースしながら登る。右頭上には天狗岩が樹木の間から望まれる。笹刈分け道をジグザグに登ると次第に右手に天狗岩が見えてくる。9:25天狗岩がよく見える西側850m付近を通過。ここから上は笹刈分け道が狭くうっかりすると,笹の斜面に飛び込む恐れがある。大きくジグを切っての登りとなり傾斜が落ちてくる。道脇にはヨツバヒヨドリ,エゾゴマナが咲いている。次第に樹高が低くなり稜線が近いことを感じて登る。
 9:43稜線950mに出る。残念だがガスの為眺望は無い。9:58までのんびりと休憩。ここからはダケカンバ,ナナカマド,カエデ,ミネザクラ等樹林帯笹刈分け道を登る。次第に緩やかに下り,右に憩い岩を見てダケカンバ樹林帯に入る。10:12尾根コース分岐980m付近通過。ノリウツギ,ミミコウモリが咲いている。ダケカンバを潜りながら進むと直ぐにハイマツが出てきて,前述の樹木等笹刈分けの稜線に出る。ガスが東から掛かっており眺望の無い中,コガネギクが少し咲く稜線を多少上り下りが有るが緩やかに下る。コルからは傾斜が増した道を登る。
 10:33乙部岳頂上着。頂上アンテンドームはガスで霞んでいる。頂上広場には周辺の山々の方向が示された方位版が有るが,ガスの為山々の眺望は無い。気温が高く風も当たらないのでのんびりと行動食を取り,歓談しながら休憩する。アンテナドームの塗装の為,業者の車3台が来ており,数人が作業をしている。記念写真を撮り11:15下山開始。


乙部岳頂上

乙部岳頂上

下山口

 下り始めると多少ガスが薄くなり,稜線の眺望が一時開ける。帰る稜線が見えるので,雰囲気を味わいながら下り,コルからは緩やかに登る。11:37尾根コース分岐通過。ダケカンバとネマガリ刈分け道を緩やかに下り,次第にジグザグを繰り返して下る。やがて尾根が細くなり樹林帯の尾根道を小さく上り下りをして下る。途中にはトラロープが張られた個所も有るが問題はまったく無い。やがて傾斜は落ちてブナ樹林帯のネマガリ刈分け道を下る。
 12:20~25ブナ樹林帯で小休止。ここからも同じ様な道で次第にジグザグに下りを続け,600mコルから緩やかに登る。12:40九郎嶽社分岐T字路。ここから沢コースへの道が有る。祠が祭られた場所が有るとの事で,見に行く事にして沢コースへの道に入る。出発。12:42祠と沢コースへの二股分岐。ここには標識が有る。右に入りブナ樹林帯を緩やかに下って行く。12:47大きな岩の庇の下にしめ縄が張られ,高さ1.2m程の祠が有る場所に着く。写真を撮り見物し12:50出発。12:57九郎嶽社分岐に戻る。
 登山口へのブナ樹林帯の道を下る。下るにつれ急斜面をジグザグに下る。右,左に沢状を見ながら岩場の下を回り込んだりして急斜面を下る。やがて傾斜が緩やかとなり,杉植林帯を下る。13:28鳥居の有る登山口に下山。林道を歩き13:35駐車地点着。13:47ウズラ温泉へ出発。14:35温泉着。14:40~15:20温泉入浴。入浴料400円。15:45まで休憩室で休憩。15:50函館へ出発。16:45函館着。
 当会の参加者は2名と少なかったのですが,山の会6名のメンバーと和気藹々の雰囲気で乙部岳を楽しむ事が出来ました。天気は曇でしたが,下山時には多少ガスが晴れて少し眺望を楽しめました。また沢コースにシオガマギクを見つけ,尾根コースの祠を見物出来たので色々楽しめた山行となりました。            (N記)

 

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