チセヌプリ チセ~ニトコルから, ニトヌプリ チセ~ニトコルから 
平成20年 5月3日~4日

メンバー 会員7名

 5月3日 晴
 8:55亀田支所出発。9:08~13七飯町にてS,O合流。ニセコ連山の残雪を気にしながら車を走らせる。チセヌプリスキ場ーには全く雪は無く,ひょっとしたら岩内への道は開通しているかもと先に進む。例年のこの時期は,五色温泉分岐先で車止めとなっているが,今年は開通している。楽が出来ると喜ぶ。12:35チセヌプリ,ニトヌプリのコル登山口駐車場着。車12~13台が駐車しているが何とか駐車出来る。登山者,スキーヤー,ボーダーが来ているらしい。チセの斜面,ニトの斜面にスキー,ボーダーの人々を確認出来る。チセの斜面のどこを登るか考えながら昼食を取る。天気晴無風で暖かい。
 13:15チセヌプリへ出発。夏道に近い尾根状の残雪を登り始める。ネマガリ,ダケカンバの灌木が多少出ている尾根状を登る。暖気だが潜る事も無く先行者のトレースを辿る。ダケカンバの疎林帯を過ぎると次第に傾斜が増してくる。下から見た目よりきつい傾斜と感じないまま登高続ける。暖気のためステップを切り易いので,下山を考えステップを大きくしながら一歩一歩登る。約120m程が傾斜がきつくスリップしないよう慎重に登る。ハイマツ,笹が現れ傾斜が緩んでくる。20m程急登を登り残雪終了点となる。頂上部から10m程下で有るが,夏道を探しハイマツ,笹の中を右往左往し,南に30m程残雪を進み夏道を見つける。ダケカンバ等の灌木のトンネル状の道を潜り,14:33チセヌプリ頂上着。

チセヌプリ登山口駐車場 チセヌプリ雪渓を登って チセヌプリからニセコアンヌプリ方向

 3名の登山者がいる。天気晴だが多少霞が掛かっている状況であり風は弱い。西のシャクナゲ岳,目国内岳,岩内岳,東のニトヌプリ,イワオヌプリ,アンヌプリが眺望出来る。羊蹄山は霞で下部しか見えない。頂上北側の湿地と沼の有る所は残雪である。行動食を取りながら眺望を楽しみ,写真を撮り過ごす。
 15:05下山開始。下りは急斜面を一歩一歩慎重に下る。初心者もいるので注意しながら慎重に下ってもらう。15:35~40駐車場に下山。テントをどこに張ろうか思案する。駐車場は雪解け水が流れて,乾いた場所は無い。設営場所を見て回り,平坦な残雪はニトヌプリ登山口付近に有り,そこに決定する。車を移動しチセ登山口路肩に駐車。
16:00テント2張りを設営する。時間は早いが外で今日の行動が上手くいった事に感謝し,ビール,ワイン等を飲み始める。天気,除雪状況,残雪状況に感謝し飲み,歓談する。駐車場上に1パーティがテントを張っている。16:40には寒くなりテントに入る。卵スープを作りながら,各自持参の色々なおかずをお互いに食べての宴会となる。僅かに飲む人,ある程度飲む人,酒豪はいない。途中で寝出す人もいて20:15まで歓談し就寝。

チセヌプリ雪渓上で チセヌプリ雪渓上で チセヌプリ頂上

5月4日 晴 
 5:45起床。この頃には十分明るい。天気予報通り晴。6:30ラーメン入り卵スープで朝食。6:50テント撤収。のんびりと出発の準備をする。
 7:30ニトヌプリへ出発。残雪のダケカンバ樹林帯の多少急斜面をトラバース気味に,右上して登る。ここにも昨日のトレースが有りこれを辿る。傾斜はチセ程では無いが,下山の為ステップを大きくしながら登る。100m程高度を上げると傾斜は落ちて来る。緩やかに西の1016mコブとニト頂上とのコルを目指す。帰路のため方向を変える地点等に標識布と付けながら登る。コルの南側の1020mからは残雪が少なくなり,残雪を求めニトの西側に回り込む。さらに頂上を目指し夏道を探し残雪を登る。残雪が切れブッシュ漕ぎは嫌なので,ハイマツ,ネマガリ帯を右左と夏道を探す。直ぐに夏道を見つける。

チセヌプリから目国内岳方向 雪渓で踊る3人 雪渓下降中

 8:18~30高度1060m付近夏道入口で小休止。ここからダケカンバ,ネマガリ刈分けの夏道を登る。直ぐにニト頂上標柱南のイワオへの下降点に出る。北に10m程進み,8:35倒れた標柱の有るニトヌプリ頂上着。昨日より多少霞が強い晴の中,東にイワオヌプリ,アンヌプリが眺望出来,羊蹄山は全く見えない。東にニトヌプリが眺望出来る。多少風のある中行動食を取り,また写真撮りながら休憩。
 8:55下山開始。来たトレース通りに標識布を回収しながら下る。急斜面のトラバースの下降は慎重に下る。9:22登山口に下山。9:25出発。9:50~10:20五色温泉周辺散策路を歩く。イワオ,アンヌは例年の1/4程の残雪である。10:30国民宿舎雪秩父着。10:35~11:30温泉入浴。広い露天風呂を楽しむ。11:35~12:35休憩室で昼食を取り歓談しながら休憩。12:40函館へ出発。15:35七飯町解散。

雪渓ルート テント設営 ニトヌプリへの登高
ニトヌプリへの登高 ニトヌプリ頂上 五色温泉郷

 2日間天気に恵まれ,また登山口への道路が開通しており,時間的に短時間で2つの山を登る事が出来ました。同じコースを登るとしたら,例年では往復で1.5~2.0時間プラスする必要があります。時間に余裕が有りのんびりと急斜面の登高,下降で多少の緊張感も味わえた楽しい山行となりました。                        (N記)

 

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