遭難対策協議会冬山遭難救助訓練
今金ピリカスキー場上部尾根440mコブ       平成20年1月26日〜27日

メンバー 会員5名,函館山の会9名,ビルゴ山岳会1名,今金山岳会10名,渡島西部山岳連盟6名,北海道警察7名 総計37名

1月26日 曇
13:00ビルゴ山岳会Iさんを加え6名で亀田支所出発。15:15今金道新研修所着。受付を済まし,15:30より開会式。15:40より研修所内で携帯担架組み立て訓練,ロープ結束訓練,滑車使用の吊り上げ吊り下げ訓練を実施する。ロープ結束では各山岳会が実際に利用している結束方を披露したりする。滑車は滑り止め装置の付いたのを利用しユマールも利用する方法等を体験する。
17:30訓練終了。その後部屋割りがされ,研修所他3棟の建物に別れ,装備等を整理し各会で過ごす。18:30よりクアプラザピリカ食堂にて夕食と懇親会。20:00まで料理を食べ,酒を飲み歓談する。20:10当会の宿泊所丸太のロッジに戻る。
 20:15より私は研修所での2次会へ出席。他のメンバーはロッジにて歓談。ビルゴ,山の会,渡島西部,道警のメンバーと飲み話して,会の近況,山の事故,昔状況,共通の知人の状況等を話して過ごす。21:50ロッジに戻る。会のメンバー,ビルゴメンバーとまた飲みながら歓談する。22:30就寝。

1月27日 曇時々雪
 7:00起床。7:30研修所にて朝食。ロッジに戻り出発の準備をして8:30ロッジを出る。9:00参加者全員リフト乗り場集合。9:10リフト乗車。9:20リフト終点。9:25行動,訓練内容の説明。9:30出発。2班に分かれて台風での倒木で禿げ山となった尾根を遭難者の捜索をしながらスキーラッセルし進む。東へ20分程平坦な尾根を進む。目指すコブ440m手前のコルに30m程下り,大きくジグザグを切って登る。
 10:05コブ440m着。10:10より訓練開始。携帯担架を作成し,遭難者に見立てザック等を入れる。スノーアンカーで支点を採り滑車,ロープをセットし遭難者の吊り下げ,吊り上げ搬出訓練を急斜面で実施する。滑車を使用しても1人〜2人では結構な重量で本気で引かねばならない。3回程参加者に体験してもらう。次に雪崩れビーコンの使用方法の訓練。雪中に埋設したビーコン等を10個以上のビーコンで探すが,電波を発信の状態の人もいて,全員が受信状態になるまでウロウロする。最後には何とか発信源を突き止め,ゾンデ棒によりビーコン等を発見する。11:10訓練終了。
 11:15スキー場へ出発。来たトレースを辿り11:40スキー場着。35名の参加者が集まるまで時間が掛かる。11:50スキー場のゲレンデをスキーで滑降開始。Wさんにスキー滑降を教えながら1番緩やかなコースを下る。まだ慣れていないので時間がかかる。
途中で私は先に下る。12:10スキー場にて閉会式。12:30当会とビルゴ下山。
 駐車場に戻り今金山岳会,道警の参加者に挨拶をして13:00函館へ出発。15:00亀田支所にて解散。

 遭難救助訓練は夏冬1年おきに実施されております。毎回同じ様な訓練ですが,遭難発生時には救助隊として参加出来るよう,用具の使用方法等を習熟する必要が有ります。たとえ参加しないにしても,どの様な事が行われているかを知るには良い機会と思います。参加者それぞれ意志の疎通も大切で,知人を多くしておくこともいざの時には役立つものと思います。次回の訓練にも多数参加して頂きたいと思います。             (N記)

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