Mtキナバルゆっくり登頂6日間 通常コース(平成19年10月9日~14日)

メンバー 会員2名

10月9日
 五稜郭駅で待ち合わせ,8:34スーパー北斗3号で出発。南千歳で乗り換え11:45新千歳空港集合場所に着く。りんゆう観光のツアーで参加者13名全員女性(50~70代)
14:05新千歳空港出発。韓国語が飛び交う満席の大韓航空で16:55韓国仁川空港着。入国出国に長蛇の列が出来るが,乗り換えて1 8:20仁川出発。
 23:30マレーシア,ボルネオ島,コタ・キナバル空港着。以上は日本時間。(今回は全便大韓航空)空港でガイドが待っており直ぐに両替をしてくれる。(1万円が270リンギット)ホテル着後,明日自分で背負う物,小屋までポーターに持ってもらう物(5kg以内),ホテルに預けていく物,に区別してから就寝。


10月10日
 7:30ホテル出発。バスで登山口へ。郊外に出ると車窓からモスク,建設中の街の様子,水上生活者の集落などが見える。遠く東の方に目指すキナバル山の勇姿が,霞んで見え心が躍る。9:30展望台で(有料)トイレタイム。向かいに山容が大きくなってきたキナバル山は雲がかかってきて見え隠れしている。10:20公園管理事務所(PHQ)1524m着。
 ガイド2名,ポーター3名と合流し,小型バスに乗り換え登山口に向かう。名前,日付の入った名刺大の登山カード(IDカード)を渡され,帰りのゲートでのチェックまで紛失しないようにとの事。
 11:10登山口(パワーステイション)1800m出発。ゲートを通り直ぐ緩やかな下りが有り終わった所に15m程の滝がある。ここから登りが始まる。両側が熱帯雨林の良く整備された,石の階段状の道をひたすら登る。ラパン・ラタ小屋まで40~50分ごとに道標や,トイレのある東屋(シェルター)が有る。世界各国からの登山者が大勢登ったり,下ったりしている。特に欧米人が多いように思われる。シェルターでは登山者が集まり国際交流の場となっている。登り始めてから間もなく,曇り,霧雨,小雨の繰り返しで眺望がきかない。段々雨足が強くなり,3000mを過ぎには本格的な雨となる。ガイドの話では午後は毎日雨が降るとの事。
 17:10ラパン・ラタ小屋3272m着。部屋には2段ベットが3個有り,共同シャワー,水洗トイレ,20:00からはヒーターが入り居心地は良い。19:30バイキング形式の夕食後,就寝。窓の外では目の高さで稲妻が走っていた。


10月11日
 2:00起床。軽い朝食を取る。3:00出発。気温8.7℃。暗闇の中,既に多くのパーティが登って行く。満天の星空の下ヘッドランプを点灯し暗い道を登る。しばらくすると手すりの付いた木段,石段の道を登る。4:20石の上に太く白いロープが続いている急斜面の岩盤をロープを頼りによじ登る。
 4:55サヤッサヤッ小屋着。白いロープを手がかりと道標にして花崗岩の巨大な岩盤の緩やかな斜面をゆっくりゆっくりと登る。6:00高度3921m付近で東を振り向くと,
空がオレンジ色の朝焼けになっており,見とれている内にガスがかかってきて,ご来光を見る事は出来なかった。
 6:50急な岩の斜面をよじ登り4095mのローズピーク到着。記念写真を撮り,ガスの切れ間に見えるサウスピーク,ドンキーイヤー等の奇岩が屹立する,雄大な景観に感動する。他の登山者等は下山してしまい,私達のパティーでキナバル山頂付近を独占状態となる。
 7:10下山開始。暗い中を夢中で登って来たルートと景色を確認しながら下る。足下に雲海を見下ろしながらゆっくりと下る。ラパン・ラタ小屋の上のゲート3333mは閉じていたがガイドが開けてくれる。下山の時間帯以外は施錠されているとの事。私達が遅かったので閉められたらしい。
 9:40ラパン・ラタ小屋に下山。昼食,昼寝の後同室のメンバーと歓談する。皆さん海外の山行,旅行等が経験豊富で話が盛り上がる。夕食は4~5種類のバイキング形式。今夜も外は雷と稲妻。


10月12日
 8:00ラパン・ラタ小屋出発。小屋の後で記念撮影している時,ガスの切れ間にドンキーイヤーズピークが見える。雰囲気を楽しみながら坦々と下っているとガスボンベ等重い荷物を担いで登るポーターとすれ違う。小屋の食材等全て人力で担ぎ上げているのを,実感し何でも粗末に出来ないと改めて感じる。
現地の人々はTシャツ,ジャージ,ゴムぞうり等の普段着で登っており,我々の装備との違いに驚く。
 途中ガイドが道脇に入り,長さ15cm程の食虫植物,ウツボカズラが有る場所に案内してくれる。道脇にはラン,シャクナゲ,名前の知らない花々がポツポツ咲いており楽しませてくれる。小雨の降る中,黙々と階段状の道を下る。
 11:25登山口に下山。激しい雨が降ってくる。雨宿りの後マイクロバスで公園管理事務所(PHQ)へ行く。登頂証明書をもらい,ガイド,ポーターと別れる。大型バスで近くのレストランへ行き,鍋料理の昼食を取る。
 13:30頃コタキナバルの郊外リゾートホテル着。夕食はシーフードレストランで,民族舞踊を見ながら海鮮料理を食べる。


10月13日
9:30ホテルの桟橋から船に乗り,15分程で沖のマヌカン島に着く。それぞれ海の遊ぶに興じる。海岸の木陰は涼しい風が吹き快適。昼食はシーフードバーベキューを食べる。
午後ホテルに戻る。夕食は市場で民族舞踊を見ながらシーフード料理。ホテルに戻り荷物をまとめる。22:00コタ・キナバル空港へ。


10月14日
0:10コタ・キナバル空港出発。6:10(日本時間)韓国仁川空港着。10:10出発。12:25新千歳空港着。解散。13:48南千歳北斗14号出発。16:42五稜郭駅着。
 ラパン・ラタ小屋で2泊するゆっくり登山でした。参加メンバーの力量にバラツキが有りタイムは先頭メンバーのタイムです。O,F共に体調に大きな異変は現れず,先頭メンバーで行動できました。                           (F記)

 

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