目 国 内 岳~岩 内 岳  新見峠から往復  平成19年7月7日~8日

メンバー 会員4名

7月7日 晴
 14:50亀田支所出発。17:30新見峠登山口駐車場着。17:45テント設営。意外に気温は低いのでテントに入る。18:00より各自持ち寄りもおかずで,飲みながらの夕食となる。スープを作りワインを飲みながら歓談する。途中外で今日岩内岳まで行ってきた夫婦と話す。パンケメクンナイ湿原は結構花が咲き,雪渓付近もチングルマが咲いているとの事。外は20:00過ぎまで明るい。21:00就寝。

7月8日 晴
 4:00起床。4:20昨夜のスープ等で朝食。テント撤収し5:00出発。天気晴の最高の登山日和である。登山ボックスで記帳し登り始める。ネマガリ刈分とダケカンバの樹林帯の道幅3mの広い道を登る。タケノコのシーズンは終わり静かである。道脇には僅かにマイズルソウが少し咲いている。次第に樹木は低くなり900m付近からは灌木帯となり眺望が開ける。笹刈分けのジグザグ道を登り傾斜が落ちると,前目国内岳の頂上標柱が現れる。
 5:37~43頂上広場で小休止。蚊がうるさく虫除け剤を使用する。ここからは緩やかにエゾカンゾウ,チシマフウロウの咲く道を下る。道の笹,草刈が行われており道幅が広くなっている。灌木帯を抜けるとネマガリのコルとなりやがて目国内岳の東尾根の登りとなる。ナナカマド,ダケカンバ,ミネカエデ等の灌木帯の急な尾根の登りをジグザグを切って登る。1個所岩場でエゾカンゾウの咲く場所を通過する。次第に高度が上がり左南側の眺望が開けてくる。道脇にはゴゼンタチバナが比較的多く咲き,ツマトリソウ,ミツバオウレン,エゾカンゾウ,チシマフウロウは所々に咲いている。笹刈分け道をジグザグに登り,やがてハイマツが現れる。
 6:28~35ハイマツ帯の中の広場8合目1100m付近で小休止。ここからは目国内岳頂上が良く望まれる。ハイマツの中の道を進み灌木帯の大きな岩の簡単な岩場の登りとなる。ここを抜けて6:55目国内岳頂上入り口通過。頂上は帰路に登ることにする。ハイマツとダケカンバ等の樹林帯の道を緩やかに下る。昨年までは両側から樹木の枝が被っていた道は,綺麗に刈払われて広い道となっている。雷電岳~岩内岳の稜線を眺め下る。多少雪渓が有るが昨年一昨年程は多くない。次第にダケカンバの樹林帯の下りとなる。ここの樹木は冬の積雪が多いため,大半が枝や幹が斜面に寝た状態となっている。

 7:33~45パンケメクンナイ湿原入口にて小休止。シナノキンバイ,イワイチョウ,ワタスゲ,カラマツソウ,チシマフウロウ,ツマトリソウ等が咲いている。この湿原の一見沼に見える沼は流れの緩い川である。対岸にはシナノキンバイが多く咲いている。ここも蚊が多い。湿原の道を進むと左手の川の中にミツガシワが咲いている場所もあり,付近にはヒオウギアヤメも咲いている。エゾカンゾウも所々に咲いている。湿原の出口付近にはチングルマ,タチツボスミレが咲いている。ここからはダケカンバ灌木帯のネマガリ刈分け道を40mほど登り,雪渓の融けた跡の道をトラバース気味に緩やかに下る。
 雪渓の跡にはイワイチョウ等の新芽が出ている。早く融けた場所にはミヤマキンバイ等が咲いている。多少おおきな雪渓の脇を下っていくとイワイチョウ,ショウジョウバカマが咲いている。さらに進むと岩の上にチングルマが群れで咲いている。日本庭園状の雰囲気の中を進む。左手の灌木全てがベニバナイチゴで花が咲いている場所もある。下りきった所の下には小さな沼が有る。ここから登りとなりネマガリ刈分けの道を登る。
 8:27雷電分岐の標識通過。ネマガリ刈分けを登り次第にクロミノツゲ等灌木帯の登りとなり岩皪の多少急な道を登る。オトギリソウが少し咲き始め,コガネギクの咲く道を登る。8:48頂上着。天気晴微風で暖かい。東側にはコガネギクが沢山咲いている。積丹半島の山々,余市岳,無意根山,ニセコ連峰の山々,羊蹄山,雷電岳,狩場山塊等が眺望出来る。少し岩内コースへ進むと岩内の港や市街地,泊原子力発電所が眼下に広がる。のんびりと行動食を取りながら休憩する。蚊等の虫はいないので快適に休憩出来る。写真を撮り9:15下山開始。帰りの温泉を楽しみに来た道を戻る。雪渓跡地の登りは花々の写真を撮り,花を楽しみのんびりと登る。途中7~8名の函館山の会のメンバーと出会う。

 10:10~20パンケメクンナイ湿原の中程で小休止。目国内岳への登りは気温が上がってきたこともあり,次第に疲労が増して黙々と登る。11:07目国内岳頂上下広場着。荷物を置いて11:10頂上へ出発。ちょっとした岩を登り11:13頂上着。登山者7~8名程がおり狭い場所で写真を撮り眺望を楽しむ。11:25下山開始。11:27広場着。ここで行動食や水分補給をしながら休憩。11:40下山開始。
 岩場を慎重に下りあとは道を踏み外さないよう注意ながら下る。部分的に注意が必要な個所も有るので気を抜かないように下る。気温が上がっていることも,疲労増大の要因である。
コルから大汗をかいて登り返し12:27~40前目国内岳頂上で小休止。
 ここからはただ黙々と下る。13:03登山口駐車場に下山。13:13新見温泉へ出発。13:20~14:00新見温泉ホテルで入浴。入浴料500円。休憩室で昼食を取り休憩する。14:25函館へ出発。17:00亀田支所にて解散。
 往復8時間の行動で上り下りを繰り返すので,体力的には多少ハードな登山ですが,湿原の花々,雪渓後に咲く花々,さらに雪渓と花の咲く庭園状の雰囲気は素晴らしいものです。この時期は標高が低い割に色々な自然を楽しめるコースと思います。       (N記)

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