二 股 岳 西尾根コース       平成20年3月16日  

メンバー 会員7名

 6:55亀田支所出発。7:28国道227号線二股岳登山口向かいの駐車場着。七飯からの2名は既に来ている。天気予報では晴後曇で,荒天の心配は全くない。気温も高く春山に近い状況である。7:50出発。スキー3名,ワカン,スノーシュー4名で下二股林道を進む。スノーモービルの踏み跡の林道を,緩やかに登り下りを繰り返して進む。ラッセルの苦労は全くないままトドマツ林帯を緩やかに下り,8:12二股沢川の橋手前の車止めを通過。

トドマツ帯を緩やかに登り8:21右から二股林道第1支線が合流する。直進し林道を進むが積雪は例年より少なく,暖気が続いた状況で雪は締まって表面がザラメ状となっている。緩やかに登り右手から二股川支流が合流する所は,大きく回り込んで進む。2本目の支流の前後は林道の法面が15〜20m程有り瓦礫,多少大きな岩が崩れ落ちている。1カ所小さな沢状で小さなデブリが有る。積雪が少ないため今年は落雪のデブリは少ない。

 8:50〜9:00支流2本目を越えた広場で小休止。ここかも緩やかに上り下りの林道を進む。9:08S字カーブを登り広場に出る。北に細い急な作業道が有り,これを登り二股岳南尾根を登ることが出来る。支流を越えて緩やかに下って行き9:28広場に出る。以前には二股岳登山口との標柱が有ったが,今は倒れたのか何もない。右手の細い作業道が登山口で有る。ここからはザラメ状の積雪のラッセルとなる。トドマツ植林帯をS字状に登りブナ等の樹林帯の急な作業道を登る。積雪が多く作業道の形態の無い,尾根の腹斜面をトラバースしながら登る。右手にこれから取付く尾根,左に支流を見ながら上る。前方にアカエゾマツの植林帯が見えてきて,右手の雪の斜面を少し登った460m付近で3名はスキーデポ。9:45〜50ワカン着用し小休止。

 ここからはアカエゾマツ植林帯を避けて,右斜めに尾根のコルを目指して登る。10:00頃には尾根上に出て少し下りコルを通過。ブナ等の疎林の多少広い尾根を登る。暖気の為ザラメ雪は意外に埋まる。ワカン着用でもボコボコと膝まで埋まりながらのラッセルは苦しい。一歩一歩呼吸を整えながら登る。所々には台風での倒木が有る。吹き溜まりが多少埋まらない様だがどこも余り変わらない。次第に尾根は狭い急登となってくる。所によっては積雪が少なく夏道が出ている所もある。ラッセルを交代し後から登るのは良い休憩になる。
 尾根が多少北向きに変わった高度730m付近で10:50〜11:00小休止。行動食を取り水分補給。ここまでは余り風はなかったが,ここから上は樹木も低くなり,風も強そうなのでヤッケ等を着用する。尾根東側に出ると雪庇が出ているので,慎重に左側の樹木に近い所を登る。所により雪庇が落ちていたりする。ワカン,スノーシューなので残雪の上を登る。直ぐに頂上電波反射板が右手に見えてくる。次第に尾根東側の夏道通りに登り,頂上稜線には多少急で細い雪稜を登る。

 平坦な稜線に出て50m程東に進み,11:18反射板の手前に二股岳との標識が有る頂上着。北の駒ヶ岳頂上付近はガスの中。大沼,小沼は曇り空の中眺望出来る。東の木地挽牧場は全体が眺望出来る。記念写真を撮り眺望を楽しんだりするが,風も有り風よけの無い吹きさらしの頂上なので休憩せずに下山とする。11:30下山開始。

 頂上稜線からの下りは慎重に下り,スノーシュー組は西側の樹木の中の積雪の多い場所を慎重に下る。どうしてもスノーシューは急な下り,雪の少ない場所は下りにくい。11:45〜12:00高度720m付近で昼食を取り休憩。ここからの下りは登りのトレース通り坦々と下る。12:27〜40高度460mスキーデポ地でスキー着用。ワカン,スノーシューは先に下る。シール着用のまま下るが,スキー技術により大きな差が出る。
 12:50林道登山口通過。13:10S字上の広場通過。ここで私はシールと外す。下りが多い林道となり13:33頃には先頭に追いつく。13:35〜14:00車止めのはして前で小休止。ワカン,スノーシュー組は13:45出発。14:05〜25全員駐車場に下山。14:35函館へ出発。15:10亀田支所にて解散。

 曇の天気状況でしたが気温が高く暖かい状況で,春山に近い尾根登りを楽しむことが出来ました。半面残雪が柔らかく尾根の登りのラッセルに苦労しました。スキー,ワカン,スノーシューとそれぞれ自分好みの足回りでの山行でしたが,場所によりそれぞれ一長一短が有りました。冬山登山の基本は体力,脚力が重要です。日常から体力強化に努め,その上でスキー,ワカン,スノーシュー技術の向上に努めましょう。            (N記)

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