羊 蹄 山 比羅夫コース   平成18年4月29日〜30日

メンバー 会員3名

4月29日 晴
 13:05亀田支所出発。15:55比羅夫登山口駐車場着。最終人家から除雪されていないと考えていたが,積雪1.5mの道は除雪され,さらに駐車場も広く除雪されアスファルトが出ている。16:15テント設営。16:30より外で夕食の支度をしながら飲み始める。17:00よりすり身汁と持ち寄りのおかずで夕食。寒くなり17:30頃よりテントに入り歓談する。20:00就寝。

4月30日 薄雲〜晴
 5:00過ぎ頃登山者の話し声で目覚める。5:30起床。スノーボードを担いだ登山者3名は出発して行く。6:00朝食。6:30テント撤収。6:55スキで出発。3名の先行者はボードで下山して来る。大きなトドマツ植林帯の中を東に向かう。薄曇りの中に羊蹄山は雄姿を現しており,天気予報では午後から小雨であるが,荒天の気配は無い。標識を付けながら進み途中からカラ松帯となり,北西尾根の麓に出て尾根取付き点を判断しながら進む。7:15先行者のトレースが尾根に取付く500m付近通過。ここから急な尾根をジグザグを切りながら登る。雪崩が起きない樹木の多い場所を選んで登るが,結構な傾斜でキックターンの時には,バランスを必要とする。ザラメ雪の為ラッセルは深くない。600m付近から傾斜は落ちてくる。7:45尾根上の600mのコブを越えて緩やかに下る。ここから傾斜の緩いダケカンバ,ナラ等の広い尾根を登る。
 8:10〜20尾根上690m付近小休止。ここからも広い尾根の登り易そうな斜面を求めて登る。尾根が広い為右側,左側,正面等その気になればどこでも登れるが,やはり下りの滑降,登り易さ等を考慮しながら標識を付けて登る。窪地,小さなコブ等が有る広い尾根を登る。800mを過ぎるとエゾマツが現れ,左側に沢状を見ながら登ると夏道に近いコースである。しかし登りにくい場所もあり右左とコースを取り登る。やがて尾根の中の沢状を登る様になり,左右に大きなエゾマツが有る登りとなる。9:15〜25沢状の1020m付近で小休止。Mさんは尾根取付き直ぐにスキーをデポしたので多少遅れており,ここで待つ様に伝える。ここから上は急斜面となり,スキーでは苦労するのでデポする。N,Iはツボ足で右側のエゾマツ帯を登る。次第に傾斜は増してきて軟雪の斜面をキックステップでの登りとなる。結構な急登となり部分的には多少固い部分も有る斜面である。傾斜が多少緩くなり樹木が少なくなる。振り返るとMさんがスキーデポ地で待っている。

 9:50尾根上の1160m付近に出る。ここから先は雪と灌木の急斜面となり,気温も低くなると,本格的なアイゼン,ピッケルの技術が必要である。訓練不足の我々には危険と判断しここで下山とする。西にはアンヌプリのスキー場等,ニセコ連山,積丹半島の山々が眺望出来る。倶知安方面の田畑等はまだ積雪状況である。9:55下山開始。急斜面は慎重に下り,後はドンドン下る。10:05Mさんの待つ1020m着。          行動食を取りシールを外し10:15下山開始。ここからはザラメ雪のスキー滑降である。慎重に滑降するが筋力疲労の為,快適に滑ることは出来ない。安全を期して斜滑降キックターン等で慎重に滑降する。雪も重いのでボーゲンでも疲れる。ツボ足のMさんの方が早く下る状況である。標識を回収しながら慎重に滑るが,Iさんはかなり苦労している。
 11:00〜10尾根下降点600m付近で小休止。ここからは急斜面であり斜滑降,横滑りで慎重に下る。11:25尾根取付き500m付近通過。後は平坦に近い斜面を標識を外しながら快調に滑り下る。11:38駐車場に下山。天気快晴となりのんびりと昼食を取る。12:20函館へ出発。15:20函館着。
 予想通り1200m以上はアイゼン,ピッケルの世界で本格的な冬山で技術が必要です。
 訓練不足の現状では,頂上まで軟雪でアイゼン不要な時のみ登れる山です。

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