乙 部 岳  新道沢コース〜尾根コース 平成18年6月10日〜11日

メンバー 会員4名

6月10日 曇

 16:00亀田支所出発。17:15姫川林道を進み,新道沢コース登山口の少し先の左側駐車場着。17:30テント設営。僅かだが霧雨が降っておりテントのフライは,すぐに濡れってくる。17:45より持ち寄りのおかず等で飲み始める。カレースープも作り屋久島の焼酎,ワイン等を飲み夕食を取りながら歓談して過ごす。21:00就寝。

6月11日 曇(900m以上は晴)

 5:00起床。天気は深いガスである。5:30朝食。NTさんは不調との亊でテントで待つことになる。5:55男3名は雨具の下を着用し出発。登山ボックスで記帳し杉の植林帯を登る。6:00姫川支流への下りとなる。支流右岸の杉植林帯を進む。ユキザサ,クルマバソウ,マイズルソウが咲く道を進む。途中雉が歩いており我々の先を行くが直ぐに飛んでしまう。6:12左岸へ渡渉する。この付近はトドマツ帯である。沢沿いの道はガスで濡れたフキ,イラクサ等が大きくなって道に被っており,雨具はびしょ濡れである。緩やかに上り下りをして6:29大きな岩にしめ縄の張られた行者洞310m付近に出る。
 6:36右岸に渡渉。6:42〜50九郎岳社分岐350m付近で小休止。ここには標識が有り九郎岳社への刈分け道が有る。ここまでにはオオサクラソウ,ミゾホオズキ,ツクバネソウ等が所々に咲いている。ブナ,ナナカマド等の沢沿いの道を進む。6:52左岸へ渡渉。6:57右岸へ渡渉。シラネアオイが咲いている。7:10左岸へ渡渉。440m付近。7:16右岸へ渡渉。460m付近。根曲り刈分け道を進む。7:25小沢を渡る。510m付近。沢から離れ始め,沢上部には滝が望まれる。 
 7:27〜40尾根取り付き地点520m付近で行動食を取り小休止。ここからは急な尾根の登行が始まる。ブナ,ダケカンバ,ナナカマド,カエデ,オオカメノキ,ツツジ類の樹林帯の尾根をジグザグを切って登る。マイズルソウが多く咲いている。8:10大岩の上790m付近通過。さらに急登を続け8:20天狗岩の西の笹の道を通過。高度が上がるにつれガスが薄くなり,稜線は雲の上と想像される。樹木は低くなり笹と灌木のジグザグ道を登る。途中にはシラネアオイの群落も見られる。
 8:37稜線960m付近に出る。以前は有った南の黒岳への道は根曲りで形跡もない。付近にはフギレオオバキスミレが咲いている。行動食を取りながら休憩する。8:50出発。ナナカマド,オオカメノキ,ダケカンバ,ミネヤナギ等の灌木帯の稜線を進む。,ミネザクラが満開を過ぎた状況で咲いている。残念ながら稜線上はガスで視界はない。小さなコブをこれて憩い岩を通過して9:02新道尾根コース分岐980m付近通過。横に張ったダケカンバ帯を抜けてすっきりとした稜線を進む。緩やかに950mコルまで下り,多少急になった稜線を登る。フギレオオバキスミレ,ハクサンチドリ,シロバナノヘビイチゴ,オオカメノキ,シラネアオイ,オオサクラソウ,ツマトリソウ,さらにカタクリが所々に咲く道を登る。 9:20乙部岳頂上着。方位板の所で行動食を取りながら休憩する。残念だがガスの為周辺の山々は眺望出来ない。しかし風は弱くガスは薄い為,薄日が差して暖かい。のんびりと休憩し 9:55下山開始。
 この頃になるとガスは晴れて来て稜線上は眺望が利く。東からガスが湧くが稜線では消える状況の夏山の雰囲気である。のんびりと夏山気分を味わいながら稜線を下り,登り返して
 10:13新道尾根コース分岐通過。少し下ると10名程の登山者と出会う。北の頂上を見るとドームが望まれる。ダケカンバと根曲りの刈分け道をジグザグを切って下る。刈払いが行われ整備された道で有る。800m付近からは両サイドが切れた細い尾根の下りとなり,トラロープが張られ慎重に通過する。小さなコブの上り下りが有るが問題はない。この付近にはゴゼンタチバナ,ツバメノオモトが咲いている。やがて平坦なダケカンバ樹林帯の根曲り刈分け道となり緩やかに登返す。
 11:00〜10T字路の九郎岳社分岐にて小休止。左は九郎岳社へ右は登山口への標識が有る。ダケカンバ等の樹林帯の急な道となりジグザグを切って下る。ドンドン下り岩を巻いて下る場所もある。次第に小さな尾根状を下りようやく傾斜が落ちてくる。ギンリョウソウが少し咲いている。黙々と下山口を目指して下る。11:36鳥居のある登山口に下山。林道を歩き11:42似鳥さんの待つ駐車地点着。早々にテント撤収。          12:00うずら温泉へ出発。12:40〜13:30温泉入浴。ここの温泉も以前は賑わっていたが,入浴客は10人程である。14:00まで昼食を取り休憩し函館へ出発。
 15:00亀田支所着。
天気予報では曇であり登山口から中腹まではガスの中でありましたが,稜線近くからは薄日の状況で暖かく,頂上は薄いガスでしたが,下りは晴れて夏山の雰囲気でした。やはり尾根コースは変化に乏しく花も少ない状況で,登りたくないコースです。沢コースは変化に富み花の種類も多く魅力のあるコースです。                  (N記)

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