目国内岳,ペンケメクンナイ湿原,白樺岳~シャクナゲ岳~チセヌプリ縦走
平成18年7月8日〜9日

メンバー会員4名

 7月8日 曇
 8:53亀田支所出発。11:55新見峠駐車場着。まだタケノコ取りのシーズンで駐車場はほぼ満杯である。ラジオの音が大きく鳴らされている。早々に昼食を取り準備をする。
 12:15登山ボックスで記入し出発。広い根曲り刈分け道を登る。両サイドを覗くと伸びたタケノコが見える。タケノコ取りは帰路にして,所々にマイズルソウ,ゴゼンタチバナが咲き,花の終わったフギレオオバキスミレのある道を登る。次第に笹とダケカンバ等の灌木の道となる。傾斜が緩くなり12:53前目国内岳を通過。わずかなエゾカンゾウ,チシマフウロウ,ハクサンボウフ,ベニバナイチゴが咲く道を下る。灌木帯を下り根曲り刈分け道のコルを通過し,西尾根の登りとなる。少し登った灌木帯の950m付近にて13:20〜25小休止。ここからも灌木帯と岩の尾根を登る。ナナカマド,イタヤカエデ,オオカメノキ,ダケカンバの灌木帯の道にはゴゼンタチバナ,チシマフウロウ等が咲いている。次第に高度を上げてハイマツも現れる。左手直ぐ下に雪渓を見ながら登りハイマツ帯にはいると西には目国内岳がガスの中に見えるようになる。灌木帯と大きな岩のゴロゴロ帯を登る。

 14:10目国内岳頂上分岐通過。歩き難いハイマツのトンネル状の道を下る。途中には開けた場所があり,エゾイソツツジ,マルバシモツケが咲いている。次第にダケカンバ等の灌木帯の下りとなりシラネアオイ,サンカヨウ,ムラサキヤシオの咲く道を下る。冬に積雪が多いのでダケカンバ等は横に這った状況のものが多い。
 14:50ペンケメクンナイ湿原入口着。流れのある沼の周りにはショウジョウバカマ,ミズバショウ,イワイチョウ,ミツバオウレン,カラマツソウ,エゾノリュウキンカが咲いている。雪解けの花々が多く,ミヤマキンポウゲは蕾,シナノキンバイ,ヒオウギアヤメは蕾さえ付けていない。よく見るとモウセンゴケがいっぱいある。ハクサンチドリは一株咲いている。昨年と同じ状況で雪解けが遅く春一番の花々でいっぱいである。夏の花々はもう少し後であろう。行動食を取りながら休憩し,写真を撮りながら過ごす。
 15:15目国内岳へ出発。黙々と登り返して16:05頂上分岐。頂上カットも考えたがザックを置き頂上へ向かう。岩場を慎重に登り16:08標柱の有る頂上着。南からガスが湧き眺望は利かない。写真を撮り16:13下山開始。16:16分岐。ゴロ石帯を慎重に下り,後は淡々と下る。16:53コル通過。登り返しに一汗かき17:13前目国内岳頂上着。小休止し17:20下山開始。気力で歩き17:53登山口に下山。
早々にテント設営し18:15完了。汗で濡れて寒いのでテントに入り,夕食の準備をしながら飲み始める。18:40豚汁を作り夕食,懇親会となる。多少ハードな行程をこなし男4名で盛り上がる。20:00就寝。

 7月9日 曇(ガス)
 薄明るくなる頃からタケノコ取りの車が続々やってくる。3:50起床。4:20朝食。4:25車2台で出発。残ったメンバーはテント撤収。4:40チセヌプリ下山口に車1台を置く。4:53駐車場に戻る。5:05白樺岳へ出発。ダケカンバの樹林帯の広い根曲り道を登る。次第に高度を上げて尾根上に出ると,ダケカンバ,ナナカマド等の灌木帯の笹刈分道となる。ハクサンチドリ等が咲いている。やがて低木と笹の道となり白樺岳がガスの中に望まれる。付近にはミヤマアズマギクが結構多く咲いている。尾根上なので東からのガスと風が強くなるが,行動には支障ない程度である。  
 5:50岩場に頂上標柱の有る白樺岳頂上着。残念ながらガスの為眺望は全くない。晴れているとニセコ連山の眺望を楽しめるが仕方ない。ガス,風が強く写真を撮り5:55シャクナゲ沼を目指し出発。東からのガスと風の中,笹と灌木帯の道を緩やかに下る。下るにつれて根曲り刈分け道となり,樹木は高くなり風とガスはまともに当たらなくなる。 6:25〜35コル870m付近にて小休止。ガスの滴で草,笹等が濡れており膝上まで結構濡れた状況である。ここからは樹林帯中の根曲り刈分けの緩やかな登で黙々と歩く。次第に南に回り込み高度を上げる。950mを超えると灌木帯となり,再び東のガスと風に吹かれながらの登りとなる。シャクナゲ沼の北1040mのコブは,岩礫の道であまり視界が利かない中を登る。7:10コブ通過。晴れていれば沼を見ながら下るが,ガスの中を下る。樹林帯に入るとゴロ岩の多い道を下る。 
 7:25シャクナゲ沼東端の広場着。水位が高く岩の上での休憩となる。雪解け間近の状況で少し離れた斜面には,まだ大きな雪渓が残っている。 行動食を取りながら休憩する。晴れならば沼の西に目国内岳が望まれ,絵になる良い眺望の場所である。7:40シャクナゲ岳へ出発。樹林帯のゴロ岩の道を登り根曲り刈分けとなり,直ぐにシャクナゲ岳登山口に出る。7:45ザックを置いて,雨具の上着を着用して頂上へ出発。根曲がりの被った道をびしょ濡れになり登る。途中からは大きな岩の有る急登を,木の枝等を手掛かりに登る。

 7:58シャクナゲ岳頂上着。ここもガスと風でのんびり休憩できる状況になく写真を撮り8:00下山開始。湿った岩場は滑り易いので慎重に下る。8:12登山口。ここからは広い根曲り刈分け道を下る。8:33長沼分岐通過。北へ下ると長沼,神仙沼へと続く。南のチセヌプリ登山口へ向かう。緩やかに下っていくと幅10m程の雪渓が有る。8:43チセヌプリ登山口着。先の登りに備えて行動食を取りながら小休止。
 8:53出発。ダケカンバ等の樹林帯の急斜面をジグザグを切り高度を上げる。晴天ならば多数の登山者出会うが,今日は天気が悪いので,まだ1人とも会っていない。高度が上がりガスと風の中のを登る。灌木帯にハイマツが現れ,傾斜が緩くなり東へ進む。 9:30チセヌプリ頂上着。ガスと風の中に2校の高校山岳部が12〜3名いる。彼らは直ぐに下山して行く。眺望は全く無く,寒いので写真を撮り9:33下山開始。東のハイマツトンネルを潜り,樹高の低い灌木帯の道を下る。途中道の崩壊した場所もあるが問題ない状況である。下るにつれ樹木は高くなり大きなゴロ石の道を下る。湿っており滑り易いので注意が必要である。途中女性2名のパーティーと出会う。10:15〜25高度900m付近で小休止。10:37車を置いた駐車場に下山。10:43新見峠駐車場へ出発。10:53駐車場着。2台の車に荷物を分けて11:10新見温泉へ出発。11:15新見温泉ホテル着。12:15まで露天風呂等に入浴し,その後大広間の休憩所で昼食を取りのんびりと過ごす。12:45出発。15:50函館着。     
8日は曇の天気でまあまあの状況でしたが,9日はガスと風の中の登山となり,ガスの滴でびしょ濡れで歩き,眺望は全くない中の縦走となりました。それでも所期の目的通りの行動ができました。男4名で多少の緊張感を持って行動したので,途中で日和ることは無かったと思われます。                 (N記)

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