雁 皮 山 北主稜線コース   平成18年4月9日

メンバー 会員5名

 6:55亀田支所集合出発。7:06中野ダム駐車場着。Oさんも合流。天気薄曇りであるが,荒天の予報は無く全く問題ない状況である。7:20出発。ダム下の水の無い放水路を渡り残雪の有る作業林道に入る。7:24鯉取川左岸へ渡渉。水量の少ない所の石伝い等で渡る。今年は昨年以上に残雪が多く,締まった雪の上を進む。 古いトレースが有り多少傾斜の有るトドマツ植林帯を進む。7:36右岸へ渡渉。ここも水量の少ない所を選んで渡る。しばらく進むと左手に黄色の福寿草の花が咲いている。南斜面の雪がない斜面では昨年より多く咲いている。所々には蕗の薹も出始めている。やがて林道は沢筋から離れて高度を上げ始める。この付近ではトレースは無くなり固い残雪を歩く。高度280m付近からは林道はジグザグを切って高度を上げる。

 8:11林道が大きく東を迂回するのでショートカットして登る390m地点着。林道法面を登り急な残雪を登って8:16上の林道410m付近に出る。左へ進み直ぐに右カーブを曲がり東へ続く林道を進む。尾根上の林道からは横津岳,袴腰岳が眺望出来る。トドマツ帯の平坦な林道を進み,通称空木台地を通過してからは残雪が柔らかくなり,ツボ足では多少埋まる状況となる。
 8:31林道二股560m付近右股に入った地点で小休止。この付近は積雪1m以上でまだ冬山の状況である。8:45出発。残雪の固い部分を選んで歩くがボツボツと埋まる回数が多くなり8:55〜9:00ワカン着用する。林道は次第にジグザグを切って高度を上げる。旧送電線への林道が左手から交流し,林道は南に大きく曲がり始める。
 9:25左手の法面が小さく登り易そうな所で左手尾根へ取付く。始めは急な登りだが尾根上に出ると傾斜も緩む。ダケカンバ,ブナ等の疎林を標識を付けながら登る。雪は締まっておりワカン着用でラッセルの苦労は無い。9:48雁皮山北峰の北のコブ740mに出る。少し下った地点で小休止。腹が減ってきた状況であり行動食を取りながら休憩する。
 9:58出発。ここからは細いダケカンバの樹林帯を緩やかに下り,登り直して10:05雁皮山北峰752m着。昨年は濡れ雪の吹雪模様でここで引き返したのである。南に雁皮山が見え結構遠くに見えるが,意外に近いのが現実である。南に向かいダケカンバ,ブナ等の疎林帯を緩やかに下る。700m付近のコルまでは尾根通りに下り,コルからは雁皮山北西尾根を直接登らずに,東側をトラバースしながら尾根上を目指す。多少急なトラバースを続け細い尾根上に出る。東に雪庇が出ており樹木の有る東側を登る。次第に広い尾根となり緩やかな登りを続け10:31雁皮山頂上着。


多少風が有り寒い状況であり,昼食は風の無い場所まで戻り取ることにする。曇り空であるが蝦夷松山への細い稜線,函館市街地,三森山等を眺望しながら休憩する。10:42下山開始。来たトレースを戻るが細い尾根上は慎重に通過する。付けて来た標識を回収しながら下る。コルから登り返して雁皮山北峰への登りが始まった720m付近で昼食とする。のんびりと薄日の中11:00〜18昼食を取りながら休憩する。
登り返して11:26雁皮山北峰を通過。緩やかに下り登り返して11:30北のコブ通過。登りのトレース通りに下り11:43〜50林道に出て小休止。後は林道を下るのみでジグザグをショットカットして下り,平坦な空木台地を通過。急なショートカット部分を12:25〜28で下る。そこでは3名が昼食を取りながら休憩している。多少話し下山を続ける。12:45〜50鯉取川沿いに出た地点でワカンを外す。福寿草を眺めて多少春を感じながら林道を下る。13:10中野ダム駐車場に下山。13:20出発。13:35亀田支所にて解散。
残雪が多く400m以上はまだ冬山状況でした。天気に恵まれ昨年の付けを取り戻して来ました。例年熊の足跡が有るコースですが,今年は全く有りませんでした。
 昨年計画した蝦夷松山までは細い稜線で側面を巻いたり,場所によってはロープを使用しながら高度な技術を要する行動になると思われるコースです。
下の林道南斜面で福寿草が咲いていたので,多少春が近づいていることを感じることが出来た山行でした。  

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